2012年3月12日月曜日

「トムの庭」荷ほどき日誌

「トムの庭」荷ほどき日誌

   荷ほどき日誌(since2001.6.23) 2001年分       
*12月16日
今日は物語を中心に。
最近入荷したのもで長らく、品切れだったりして手にすることのできなかった本や、新刊などご紹介します。

♪『火のくつと風のサンダル』                  ウルズラ=ウェルフェル 作      童話館出版
 『灰色の畑と緑の畑』のウェルフェルによる物語。ちびででぶで貧乏なチムが主人公。お話の上手な靴職人のお父さんと
 でかけた徒歩旅行。お父さんのつくった靴をはいて、お母さんの作ったリュックを背負ってお父さんと一緒にでかけます。
 靴直しの仕事をしながらの2人の道中は、お父さんのお話と、たまに� ��くお母さんからの小包によって暖かな楽しいもの
 になります。ものはないけれども睦まじく、賢く暮らす家族の細やかでおおらかな情愛が美しい。 
♪『クローディアの秘密 ほんとうはひとつの話』      E.L.カニグズバーグ           岩波書店
♪『ふしぎをのせたアリエル号』                 リチャード・ケネディ          徳間書店
♪『エーミルとちいさなイーダ』                 アストレッド・リンドグレーン      岩波書店
♪『マルーシャ、またね』                     イリーナ・トクマコーワ作       岩崎書店
♪『ブルックフィールドの小さな家』              マリ� ��・D・ウィルクス作        福音館書店
*12月14日
今日の入荷も含めてこの2週間の間に入荷した絵本、物語の中でおもだったものをご紹介致します。
 
♪『ディア・ダイアリー』             サラ・ファネリ さく                     フレーベル館
  『ちずのえほん』や『さあ、ゆめのじかんです』などでおなじみのサラ・ファネリの2000年の作品の翻訳。
 日記帳を思わせる箱入りです。
♪『ちずのえほん』                     〃                         フレーベル館
 お店で、また月岡がお話しする時にこの絵本のたたまれた表紙を開いてこの絵本の内容の全体を見渡せる「パノラマちず」と
 その内側の「わたしだけのちず」(この絵本を読んで自分の地図が作りたくなったらどうぞ、という白紙)をお見せすると皆さん
 お求めになるのです。いちにちのちず、こころのちず、いろのちずなど楽しい地図満載です。
♪『キツネ』                    マーガレット・ワイルドぶん  ロン・ブルックス     BL出版
 こちらでお知らせする前に掲示板ではなのママさんがお話くださって評判になってしまった絵本。
 帯のうたい文句「渾身の作品」もあながち大袈裟ではないと納得できる素晴らしい作品です。
♪『時計つくりのジョニー』           エドワード・アーディゾーニ作              こぐま社
 手先の器用な小さな男の子ジョニーが「ジョニーがまたばかなことをやっている」と相手にしてくれない家族をしりめに、良き理
 解者で協力者でもあるスザンナや鍛冶屋のジョーの助けを得てほんものの大時計をつくりあげる、というお話。
 アーディゾーニの絵本では、子どもが大人と互角にわたりあって、持てる力を発揮し、そこには必ず子どもた� ��を信頼し協力
 を惜しまないジョーのような大人が存在するんですね。
 こういったお話は楽しいばかりでなく大きな大きな未知の海に漕ぎ出そうとしている子どもたちを励ましもするのでしょう。
♪『ダイアナと大きなサイ』           E・アーディゾーニ作                   こぐま社
 こちらは、ある女の子が家に侵入してきた風邪ひきのサイの世話をし、生涯を共に過ごしたというお話です。
 「危険だから」とサイを殺しにきた男に「もし、うつんなら、わたしもいっしょに しぬことになるわ」と体をはってサイを守るダイアナ。
 深く、長く、変わらず、一途に愛し続けるにはダイアナのように貫き通す確かな意志とつよい心が備わっていなくてはならない、
 � �いう事実をこの突然やってきたサイと少女の話は伝えてくれます。
♪『リバータウン』                文ボニー・ガイサート 絵アーサー・ガイサート    BL出版
 アーサー・ガイサートをご存じでしょうか。
 『洪水のあとで』(こぐま社)『ヘイ・スタック』『コブタをかぞえてTからMM』『プレーリー・タウン』(以上BL出版)などが現在入手可能
 の絵本です。
 ガイサートの未邦訳の絵本のうちの何点かを、残念なことに来年1月には閉店になってしまう銀座のイエナでゆっくりと見る機会が
 何年か前にありました。
 その時に一番気になって翻訳が待ち遠しかった2冊のうちの1冊がこの『リバー・タウン』。
 北アメリカの川ぞいにあるリバー・タウン。1900年代初頭のあ� �「リバータウン」の一年を細密なエッチングに彩色を施したガイサート
 独特の手法で描いています。過酷な自然と折り合いながら秋のハロウィーン、冬の釣り、スケート、カフェ、春のたこあげ、夏のツリー
 ハウス作りなどの楽しみもみつけながら暮らす人々や子どもたち。
 素晴らしい銅版画に書き込まれた幾多のドラマをお楽しみ下さい。
♪『ふわふわしっぽとちいさな金のくつ』  デュ・ボウズ・ヘイワード作マージョリー・フラック絵 パルコ出版
 足が速く、心優しく、とても賢いうさぎだけがなれるイースター・バニー。幸運を呼ぶ卵を配って歩くのがイースター・バニーです。
 子どもの頃からイースター・バニーにあこがれていたふわふわしっぽ。21匹の子どもたちをしっかりと家を守れるよ� ��に育てあげ、見事
 5番目のイースター・バニーに選ばれるのです。
♪『くつがあったらなにをする』        B・S・ドゥ・レニエ文 モーリス・センダック絵      福音館書店
 彩色についての賛否はありますが、くつで、いすで、ぼうしで、カップで、ほうきで、ベッドで、拡がる空想の世界は小さい人たちには
 とても身近なものでしょう。
 お店でも日々繰り広げられている光景でもありますもの。子どもたちにちょうどいい大きさの小さな椅子、何脚も連ねて電車してる子、
 カーテンの後ろに行くとネコになってしまう子…。
♪『人生の最初の思い出』          パトリシア・マクラクラン 絵バリー・モーザー     みすず書房
 『のっぽのサラ』(講談社 品切� ��)『草原のサラ』(徳間書店)『潮風のおくりもの』(偕成社)などでおなじみのパトリシア・マクラクラン
 が生まれ育った土地に対する愛惜の念とそこを去らざるを得なくなった時の無念を語ります。
 広々と続く大草原、ハコヤナギの巨木に寄せる思いの深さが詩的な言葉で綴られます。
 「人生最初の思い出は、いつでもじぶんといっっしょにあるんだよ。たとえじぶんでは、すっかりわすれてしまってもね。」という パパの
 言葉の真実が心に迫ります。
♪『私、ジョージア』              ジャネット・ウィンター                       〃
 ジャネット・ウィンターがジョージア・オキーフの自伝として描いた作品。
 彼女のジョージア・オキーフに対 する敬愛の念がひしひしと感じられる絵本です。
 ジョージアが幼い頃からとても大人びた、というより、まったく大人の顔で描かれているのにも、作者の思い入れがあるのでしょう。
 最後のページはこんなふうにしめくくられます。
   ジョージア・オキーフは、98歳まで生きた。
   世界のどの美術館でも、人びとは見る。ジョージアが見たように、
   ジョージアの、花々を。砂漠を。丘を。街を。そして、空を。
♪『たいせつなこと』              M・W・ブラウン さく レナード・ワイスガード え    フレーベル館
 あるべきものがそこにあり、そのものにとっての本来の役割を果たしてくれている時の安心感。淡々と写し取ったかに見えるコオロギや
 グラス、ス� �ーン、ひなぎく、あめ、くさ、ゆき、りんご、かぜ、そら、くつそれぞれの特性がわたしたちをふっと遠くまで運んでくれること
 にはっとする。そしてそれぞれにたいせつなこと、あたりまえだけれどかけがえのないたいせつなことにうなずいていた私たちは自然に
  あなたは あなた (中略) あなたにとってたいせつなのは あなたが あなたで あること 
 に深くうなずいているのです。
♪『きこえるきこえるなつのおと』          〃              〃            小峰書店
 『たいせつなこと』と同じコンビによる絵本。夏のまきばに向かうドライブの道々に小犬のマフィンが聞いたなつの音は…?
♪『ヨセフのだいじなコート』         シムズ ・ダハッック作                    フレーベル館
 作者が子どもの頃よく歌っていたという『オーバーコートをもっていた』をアレンジしてつくったという絵本。
 ヨセフは穴あきコートをジャケットに、ジャケットをチョッキに、仕立て直します、そして最後には…。
 切り抜かれた形でヨセフのコートの移り変わりをたどっていく楽しい絵本。 
♪『いつだってともだち』           エリック・バトゥー                       講談社
 大好きだった友だちのフレディが引っ越していってしまって悲しくてしかたのないベノ。
 ふくろうのホレイカは「おまえのできることはみっつある。ひとつ、かなしいときにはがまんせずになくこと。(中略)� ��たつ、か
 なしいきもちをだれかにはなすこと。(中略)みっつ、こころのなかにともだちのへやをつくること。そうすればそのことそのこの
 おもいでをしまっておけるから、いつだってあいたいときにあえるじゃないか」といいます。
 そしてベノはこころの中にフレディをしまっておける部屋をつくることにしたのです。そして…。
 エリック・バトゥーの絵が素敵な絵本です。
♪『ペッテルとロッタのクリスマス』     エルサ・ベスコフ                       福音館書店
 みどりおばさん、ちゃいろおばさん、むらさきおばさんと過ごしたはじめてのクリスマス。
 プレゼントを持ってやってきたやぎおじさんに夢中になったペッテルとロッタ、むらさきばさんから「 やぎおじさんは王子さま」と
 聞き、次の 秋その「王子さま」を見つけてしまうのです。そしてその年のクリスマスにはおばさんたちにクリスマスの贈り物を
 届けてくれるようにお願いするのです。
♪『ゆきのねこ』                文と絵 ダイアル・コー・カルサ              童話館出版
 1989年46歳で亡くなった、ダイヤル・コー・カルサの死後1991年友人によって発見された原画による絵本。
 洗練されたシンプル描線と構図、その意匠的な絵を際だたせる色。雪でできたおおきなねこがとけだして池になり、冬も春も
 夏も秋も、人を憩わせ、自然を育むというお話に寓意を感じます。
♪『クリスマス人形のねがい』        ルーマー・ゴッデン文 バーバ� ��・クーニー絵     岩波書店
 これも待望の翻訳がでました。大判の絵本にクーニーの絵もたっぷり。お話もしっかりした長さです。
 「こころからのねがいは通じる」そんなクリスマスにふさわしいメッセージが素敵な絵本です。

その他、岩波書店から復刊されたカリジェの絵本『ウルスリのすず』『フルリーナと山の鳥』『マウルスとマドライナ』『ナシの木と
シラカバの木とメギの木』『マウルスと三びきのヤギ』も並びました。。
 
*12月1日
すっかりごぶさたしてしまいました。
この間入ってきた本についてもお知らせしたいことがたくさんあるのですが、今日は番外編、「トムの庭、今日の棚実況中
継」をしてみようと思います。
今朝、月岡が技� ��りの模様替えをして、正面の面だしの棚をクリスマス一色に、それに伴って、平台の本も変わったので、
それをお見せするのも一興かと思いまして。

まず、お話したお店に入った正面天井まで6段の面だしで絵本を並べてある棚から。
最上段には
☆『やさしいゆきだるま』 フランチェスカ・シュティッヒ 作 ヴラスタ・バランコヴァ 絵 ひくまの出版
☆『クリスマスソングブックT』       児島なおみ                     偕成社
 我が家でもリブロポート時代のものにさんざんお世話になりました。簡単なピアノ譜がついているので子どもたちと一緒に
 楽しむのに最適。児島さんの絵も静かに待つクリスマスにふさわしい。
☆『ティリーのクリスマス』     フェイスジェイクス 作                    こぐま社
☆『カロリーヌのクリスマス』  ピエール・プロブスト                      BL出版
☆『もういちどそのことを、』  作・構成 五味太郎 写真 寺崎誠三            クレヨンハウス
☆『フェリックスの料理ブック』 話 アネッテ・ランゲン 絵 コンスタンツァ・ドローブ   ブロンズ新社
 フェリックスとつくる世界24カ国37レシピ。どれもおいしそう。手紙も4通ついています。プレゼントにどうぞ。

2段目には
☆『サイレントナイト』      ベリンダ・ドウンズ刺繍                     評論社
 こちらも12曲のクリスマスソングがピアノ譜つき で載っています。『きらぼしひめのものがたり』でおなじみのベリンダ・ドウ
 ンズの刺繍も楽しめる絵本仕立ての楽譜集。
☆『ゆめみる天使たち』    ベリンダ・ドウンズ ぶんと刺繍                 評論社
 同じくドウンズによるおしゃれずき、お料理上手のいろいろな天使たち。SFXがかりの天使がいたとは…驚きです。
☆『クリスマスの12日』     エミリー・ボーラム 絵                      福音館書店
 マザーグースの積み重ね歌「クリスマスの12日」の絵本。順番にでてくる贈り物をどんどん重ねて歌っていくのです。
 昨年もこの絵本でお店に来る子どもたちとたくさん遊びました。子どもの方がよく覚えていたりして。
 訳者わしづなつ� ��さんの歌によるCD付き。
☆『こねことサンタクロース』 ユッタ・ゴアシリューター文 アナトリ・ブーリキネ絵    ひくまの出版
☆『なんきょくのサンタさん』 え・ぶん ポール・ヤロウィッツ                 インターリンクプランニング
☆『つきだるまのさがしもの』 ゲルタ・マリー・シャイドル作 ヨゼフ・ウィルコン絵    セーラー出版

3段目には
☆『クリスマスまであと九日』     エッツ&ラバスティダ 作               冨山房
☆『クリスマスのおくりもの』     ジョン・バーニンガム                  ほるぷ出版
☆『マドレーヌのクリスマス』     ルドウィッヒ・ベーメルマンス          � ��  BL出版
☆『ロッタちゃんとクリスマスツリー』 リンドグレーンさく ヴィークランドえ        偕成社
 今年は映画が2本封切られたこともあり、ロッタちゃん人気再燃という感じもありました。
 映画もよかったけれどどうぞ絵本も手にとってみて下さい。
☆『セレスティーヌのクリスマス』  ガブリエル・バンサン                  BL出版
☆『ちいさな もみの木』             〃                         〃

4段目には
☆『クリスマスキャロル』  リスバート・ツヴェルガー絵 チャールズ・ディケンズ  太平社
☆『ぴちぴちカイサとクリスマスのひみつ』 リンドグレーン作 ヴィーウランド絵� �   偕成社
☆『神の道化師』                 トミー・デ・パオラ さく            ほるぷ出版
☆『サンタクロースと小人たち         マウリ・クンナス  さく            偕成社
 北欧の村で小人たちと暮らすサンタクロースの一年が楽しい絵で細かに描かれています。
 画面の隅々にまで思わぬ発見があり楽しめる絵本です。
☆『アンナの赤いオーバー』  ハリエット・ジィーフェルトぶん アニタ・ローベルえ  評論社

5段目には小振りの絵本が並びました。 
☆『グロースターの仕たて屋』       ビアトリクス・ポター さく・え          福音館書店
☆『ゆうびんやのくまさん』    フィービとセル� ��・ウォージントン さく・え ☆        〃
☆『しあわせなモミの木』 シャーロット・ゾロトウ文 ルース・ロビンス絵         童話屋
☆『びっくり クリスマス』 シンシア&ブライイアン・パターソン 作・絵          金の星社
☆『人形たちのクリスマス』        ターシャ・テューダー               メディア・ファクトリー
☆『もうすぐゆきのクリスマス』           〃                         〃

6段目には
☆『コロちゃんのクリスマス』      エリック・ヒル作                   評論社
☆『山のクリスマス』           文・え ルドウィヒ・ベーメル マンス        岩波書店
☆『サンタ・クロースからの手紙 クリスマス・レターつき』 J・R・R・トールキン     評論社
☆『サンタクロースっているんでしょうか』                           偕成社
☆『サンタさんとこいぬ』        長尾玲子さく                     福音館書店
☆『カレンダーのはなし』       木坂 涼 作 山口マオ 絵             セーラー出版
☆『ALPHABET』           Mami Miura作 Yumi Arai 絵   

この棚と直角に交わるベンチにまだまだクリスマスの絵本があります。
ベンチは2段積んであるので、床、中段、上段と3段の本棚のように使ってい� ��のですがその一番上の段に平積みにしてある絵本が
☆『クリスマスのまえのばん』 クレメント・C・ムーアぶん ウィリアム・W・デンスロウえ   福音館書店
☆『おもいでのクリスマスツリー』 グロリア・ヒューストンぶん バーバラ・クーニーえ    ほるぷ出版
☆『クリスマス人形のねがい』  ルーマー・ゴッデン文 バーバラ・クーニー絵        岩波書店
☆『ちいさなもみのき』       マーガレット・ワイズ・ブラウンさくバーバラ・クーニーえ  福音館書店
☆『さむがりやのサンタ』     レイモンド・ブリッグズさく・え                   福音館書店
☆『クリスマス・アルファベット』 さく ロバート・サブダ             � ��         大日本絵画

同じ一番上の段にたてかけてある絵本が
☆『クリスマス事典』              監修:国際機関日本サンタピア委員会      あすなろ書房
☆『こどものためのイエス・キリスト物語』  ブライアン・ワイルドスミス絵・文         小学館
☆『手づくりで楽しむパーティーブック』   高野あや 作・絵 村田まり子 絵        福音館書店
☆『サンタのなつやすみ』           レイモンド・ブリッグズ さく             あすなろ書房
☆『サンタのクリスマス』                  〃                      竹書房
☆『ゆきだるま』             � ��         〃                      評論社

ベンチの1段目下、の脚部にたてかけてある絵本は
☆『急行「北極号」』 C・V・オールズバーグ 絵と文                        河出書房新社
その下、2段目のベンチのはじ(入り口からみると正面になります。)に平積みになっているのは
☆『ターシャ・テューダー クリスマスのまえのばん』 詩クレメント・ムア            偕成社

ベンチの横の丸椅子の上には
☆『クリスマスのものがたり』         フェリクス・ホフマン                 福音館書店
が平積みに。
そのとなりのハイ・チェアーには
☆『シモンとクリスマスねこ』     レ� ��ーネ・シントラーさく ジータ・ユッカー絵      福音館書店
☆『おおきいツリーちいさいツリー』       ロバート・バリーさく               大日本図書
が平積みに。そして丸椅子に載せてハイ・チェアーにたてかけてある絵本が
☆『もしもねずみをえいがにつれていくと』
             ローラ・ジョフィ・ニューメロフ文フェリシア・ボンド絵           岩崎書店

マガジン・ラックに
☆"Milton's Christmas"                    Hayde Aradalan         Chronicle Books
☆"Richard Scarry's Mr.Fixit's Mixed-up Cristmas                      LITTLE SIMON
☆"Peter Rabbit's Lift -the-Flap Word,Colours,and Numbers                WARNE
その他Peter Rabbitの洋書が8冊。


なぜwoildで一番クールな人です

レジ・カウンター前の籠には、
☆『クリスマスってなあに』           ディック・ブルーナ                 講談社
☆『ごきげんなサンタのせかいりょこう』   レイモンド・ブリッグズ               評論社
☆"Father Christmas"            RAYMOND BRIGGS                Hamish Hamilton
☆"Father Christmas goes on Holiday       〃                          〃
☆"BABAR AND FATHER CHRISTMAS JEAN DE BRUNHOFF            Random House
☆"SILENT NIGHT"              SANDY TURNER             � �   Atheneum
☆"ELOISE AT Christmastime       HILARY KNIGHT                 SIMON&SCHUSTER

以上のクリスマスに向けてのディスプレイが奥、右手の平台から移動したため、その平台には、エドワード・アーディゾーニの絵本や、画集、
ターシャ・テューダーの写真集や絵本、エルサ・ベスコフの絵本などが並びました。

クリスマスの絵本が並ぶベンチの2段目には、童話館出版の青い海シリーズが揃いました。
とてもおもしろくて評価が高かったもので、かつてあかね書房、佑学社、大日本図書、学研などから出版されていたものの復刊です。
シリーズは愉快で楽しい物語で構成されていて、読書の楽しみを存分に味わえるものです。 


*11月8日
メディア・ファクトリーから、ターシャ・テューダーの初期の作品11作が、「ターシャ・テューダークラシックコレクション」と
して順次刊行されます。
最初の3冊が入荷しました。
♪『パンプキン・ムーンシャイン』 ターシャ・テューダー メディア・ファクトリー
 ハロウィーンに使う大きなかぼちゃをみつけたシルヴィー・アン、ゆきだるまをつくる要領でころがすのですがはずみを
 つけてどんどんころがっていってしまう。
 やぎを、にわとりを、がちょうのふうふをおどろかせ、ついにはしろペンキをなみなみといれたヘルメスカンプさんに体当
 たり。ころがるかぼちゃはおうちの横の壁にあたってようやく止まります。それからシルヴィー・アンはおじいちゃまとか
 ぼちゃちょうちんを作ります。
 ターシャの23歳の時のデビュー作。1938年の作品。

♪『がちょうのアレキサンダー』 ターシャ・テューダー メディア・ファクトリー 
 ヘリオトロープ・パンジーが大好物のがちょうのアレキサンダーのお話。1939年の作品。

♪『こぶたのドーカス・ポーカス』 ターシャ・テューダー メディア・ファクトリー
 シルヴィー・アンとトムのペットのこぶたドーカス・ポーカスがパーティーの日にひきおこす大騒動。
以後、2001.11月には『もうすぐゆきのクリスマス』 『人形たちのクリスマス』
    2002.3月には『イースターのおはなし』『ホワイト・グース』『カナリアのシスリーB』『エドガー・アラン・クロー』
         6� ��には『カウンティフェア』『ひつじのリンジー』
が刊行される予定です。
              
*11月7日
♪『ロバの子シュシュ』 フランソワーズ さく・え 徳間書店
 『まりーちゃんのひつじ』『まりーちゃんのくりすます』(共に岩波書店)でおなじみのフランソワーズ。
 『たのしいABC』に続いて新しく翻訳出版された絵本です。(オリジナルは1958年)
 カメラマンに買われたロバの子シュシュ。子どもたちと一緒に写真をとる仕事を楽しくしながら暮らしていたのですが…。
 いつもながらあたたかな色使いのほんわかした絵が素敵です。

♪『ぶたのたね』 佐々木マキ 絵本館
 月岡の講演会での読み聞かせ定番の何冊かのうちの1冊です。
 そんなわけで� �どこかでお話してくると在庫がなくなってしまうことがよくあります。
 ぶたのたねを手に入れて、なったぶたを食べられる日を夢見るあしのおそいおおかみのおはなし。
 とにかくおかしくて笑えます。

♪『くまのコールテンくん』 ドン・フリーマン さく まつおかきょうこ やく 偕成社
♪『クマくんのやくそく』 フランク・アッシュ えとぶん   評論社
♪『おつきさまはきっと』 ゲオルク・ハレンスレーベン 絵 ケイト・バンクス 文 講談社
 定番の3冊が入荷しました。
 
♪『あかねこくん』 エリック・バテュ 作 フレーベル館
 『いつだってともだち』『ぼくはだあれ』『ペローの赤ずきん』『ペローの青ひげ』のエリック・バトゥーの作品。
 ページいっぱい迫力� �あかねこくんが生まれたら食べてやろうとだいていた卵から生まれたことりとなかよしになる
 お話。

♪『るんぷんぷん』 ハンス・フィッシャー 作 さとうわきこ ことば 架空社
 ハンス・フィッシャーの文章のない原画に、さとうわきこさんが、ことばを添え横長の絵本に仕立てて出版しました。
 昔話、おとぎばなしの行進になっていて、『ながぐつをはいたねこ』『ブレーメンのおんがくたい』『イースターうさぎの
 王さま』『うさぎとはりねずみ』『めんどりの死』『七わのからす』『いたずらもの』『かえるの王さま』と行進は続きます。 
 
*11月3日
10月後半の荷ほどき日誌、書こうとする本がつみあがるばかりでupできないまま、あるものはお客様の手に渡り、
などしてしまいまし たので、今日の荷物から再開、ということでお許し下さい。
♪『編みものばあさん』 ウーリー・オルレブ作 オーラ・エイタン絵 もたいなつう訳 径書房
 何でも編んでしまう「編みものばあさん」自分で編んだ男の子と女の子を学校に入れようとするのですが…。
 『砂のゲーム』(岩崎書店)『羽がはえたら』(小峰書店)などの物語、『かようびはシャンプー』『Tシャツのライオン』
 などの絵本の著者であるオルレブと 『ハンナのあたらしいふく』『おひさまがしずむよるがくる』『ぐんぐんぐん』など
 の絵本作品のあるオラ・アイタンのコンビによる作品。
 出版社が径でもあるし、テーマ性や寓意性にこだわって読めもするオルレブのお話。これまでなじんだ感じとは違う
 オラ・アイ� ��ンの絵、一目一目が見える細やかさで、編んだ家、編んだポット、編んだベッドなどが見事に具象化され
 ています。

♪『アオサギとツル』 Y.ノルシュテイン原案 F.ヤールブソヴァ絵 未知谷
 映像作家ノルシュテインとそのパートナーであり彼の作品の美術監督も務めるヤールブソヴァ。
 この『きりのなかのはりねずみ』のコンビによる絵本。
 ツルが思いきって思いを告げた時にはアオサギの気持ちがこちらに向いていない、そしてアオサギが後悔して意を
 決して出かけてみると今度はツルがすげなく断る、こうして「今もアオサギとツルはお互いに行ったりきたりしているの
 です。」と結ばれる寓意に満ちたお話。
 左のページに文章、右のページに額縁のようにふちどられた絵、擬人 化されたサギとツルから学ぶことは?

♪『ちいさな島』 さく ゴールデン・マクドナルド え レナード・ワイスガード 童話館出版
 ゴールデン・マクドナルドことマーガレット・ワイズ・ブラウンと、レナード・ワイスガードによる絵本。
 この2人のコンビで話題の『たいせつなこと』(フレーベル館、)『あかいひかり みどりのひかり』(童話館出版)、『と
 もだちできたかな』(岩崎書店)、『しずかでにぎやかなほん』(童話館出版)などが邦訳されています。
 
 ちいさな島の自然とめぐる季節を詩情豊かに語ります。ワイスガードの絵も島をとりまく自然を押さえた色調で描き
 います。
 最後の一節を引用します。        ちいさな島でいることは すばらしい。
                         世界につながりながら
                         自分の世界をもち
                         かがやくあおい海に かこまれて

♪『ハメルンの笛ふき』 ロバート・ブラウニング詩 ケート・グリーナウェイ絵 矢川澄子訳 文化出版局
 コルデコット、クレインと並び称されるケート・グリーナウェイ(1846〜1901)とヴィクトリア朝の詩人として名高いロ
 バート・ブラウニングが作ったハメルンの笛吹男の伝説の絵本。
 グリーナウェイ唯一の長編。ジョン・ラスキンに絶賛されたという絵。笛の音に導かれ喜んでついていく子どもたちの
 表情の楽� �げなこと!

♪『自由』 ポール・エリュアール 詩 クロード・ゴワラン 画 こやま峰子 訳 朔北社
 第2次世界大戦末期にゲシュタポの追跡下、パリでナチス・ドイツへの抵抗運動を続けたポール・エリュアール。
 が1944年各地の抵抗運動の同志に配った詩「自由」にクロード・ゴワランが1997年絵をつけたもの。
 最後の一節を引用します。
 
  そして ひとつひとつの言葉の力で
  ぼくは もう一度 人生に立ち向かう
  ぼくは きみに出会うため うまれてきた
  ぼくは きみの名を書きしるすため

  自由という名を

♪『年をとったひきがえる』 ぶん バーニース・フレシェット え ロジャー・デュボアザン 童話館出版
 まるで眠っているように見えた年をと� ��たひきがえる。ガマのなかに隠れてサギがひきがえるをねらっている。
 サギのするどいくちばしがふりおろされる。しかし…。
 ひきがえるの視点から見たリスやヤアアラシちいさなシカやキツツキ、ひきがえるへの警告のように啼くカラス、
 池の端に住む蜘蛛やあおむし、ふくろう、かたつむり、みつばち、カケス。自然のドラマと自然が織りなす世界を
 簡潔な文章とデュボアザンらしいシックなのにビビッドな色使いの絵で味わってください。

♪『べにーいえでする』 バルブロ・リンドグレン 文 オーロラ・ランドストローム 絵 徳間書店
 おこってばかりいるママはいや、とぶうちゃんと連れていえでしたこぶたのベニー。
 いえでしてはみたものの、思うようにはいかない。
 1998年に� ��ウェーデンで出版された絵本。
 子どもの頃ってこんな気持ちになったよね、と素直に思える楽しい絵本。

♪『きこえるきこえるなつのおと』 マーガレット・ワイズ・ブラウン 作 レナード・ワイズガード 絵 小峰書店
 マーガレット・ワイズ・ブラウン(1910―1952)晩年の1951年に出版された絵本。
 レナード・ワイズガードとはコンビで20冊以上の絵本を出しているそうです。
 夏のまきばをめざしてドライブするこいぬのマフィンに聞こえるいろいろな音は…。
 
♪『ちいさな1』 アン・ランド&ポール・ランド作 谷川俊太郎訳
 やせっぽちでちっぽけなちいさな1。
 ひとりぼっちでたのしくない。だれも仲間に入れてくれない。
 べそをかきかけていたその時にまっかなわっかが� �ろころやってきて「いっしょにちょっとあそぼうよ」

 タイトルより前に「どこにでもいるちいさな1たちに」とあり、この"ちいさな1"に"おちびさん"とルビがふってあり
 ます。原書ではどうなっているんでしょう。
 アメリカ1962年で発売後長く絶版状態だったものが1991年に復刊されたもの。
 グラフィクデザイン愛好家の間で秘蔵されていた、というのに納得がいく40年という時を経ても色あせないデザ
 インとちいさな1へのあたたかなまなざしがうれしい絵本です。

♪『フーベルトとりんごの木』 アルブレヒト・リスラー 絵 ブルーノ・ヘヒラー 文 講談社
 幼い頃からいつくしんできたりんごの木。嵐で傷ついた時にも変わらぬ愛情を注ぐフーベルト。
 ある冬の夜りんごの木と、 年老いたフーベルトにおとずれる穏やかな最期。
 「そして、フーベルトも 木も、春の 夢を 見ながら、深い 深い 眠りにおちていきました。」
愛おしみ、共に暮らすことの真実が静かに伝わってくる絵本です。
 



*10月16日
福音館の新刊の絵本と写真集が入りました。
♪『しあわせ インド大地の子どもたち』   鬼海弘雄    福音館書店
 20年前ほど前からインドへの旅をくりかえしている、という写真家鬼海(きかい)弘雄さんが昨年インド各地を旅して撮
 った子どもたち。
 タイトルの『しあわせ』はヒンズーのひとびとが心しずかで平和な状態をいう「シャンテ」からきているそうです。
 ここに写っている子どもたちの表情を見ているとこのタイトルに納得がいきます。

♪『サシバ舞う空』 石垣幸代・秋野和子 文 秋野亥左牟 絵 福音館書店 

*10月12日
新刊2冊と復刊の1冊です。
♪『ダイアナと大きなサイ』           エドワード・アーディゾーニ  作  こぐま社
 ある日、あかちゃんの寝室から現れたサイを飼うことになった女の子。その子がおばあさんになるまでのお話。
 突拍子もないことをさらっと描いて違和感なく読ませてしまうあたりさすがです。
 1964年の作品。

♪『家出の日』                  キース・グレイ作 コヨセ・ジュンジ挿画  徳間書店
 学校をさぼってリバプールの兄さんに会いに行くために乗った列車で、ジェイソンは家出屋を名乗るジャムに出会う。
 1972年生まれの作者はロバート・ウェストールの『機関銃要塞の子どもたち』を読んで本のおもしろさにめざめたそうで
 す。

♪『トロールものがたり』  イングリ・ドーレア エドガー・ドーレア さく・え      童話館出版
 こ� ��1冊で昔、ノルウェーの山の中に住んでいたというトロールにめっぽう詳しくなってしまうことうけあいの楽しい絵本。
 1976年ほるぷ出版からだされていたものが復刊になりました。

2001年7月に出版されたスズキコージさんの新刊。グリム童話を矢川澄子さんが再話しています。
♪『六にんぐみのせかいあるき』  矢川澄子 再話 スズキコージ 絵 教育画劇 

1974年初版のロングセラーですが、あの『あまつぶぽとりすぷらっしゅ』のワイズガードが絵を描いているということで
注目の絵本。期待通りグレー系の押さえた色調に降る雨の表現が生きています。
♪『あめが ふるとき ちょうちょうは どこへ』 M・ゲアリック 文 L・ワイスガード 絵 金の星社

シリアのダマスカスが舞台のラフィク� �シャミの作品の中で『片手いっぱいの星』と共に代表的な作品。
♪『蠅の乳搾り』                  ラフィク・シャミ     西村書店
*10月10日
♪『おおきなあかいなや』 マーガレット・ワイズ・ブラウン さく フェリシア・ボンド え 偕成社
 いろいろな動物たちが暮らすおおきなああいなや。
 夕暮れから夜にかけての色合いがいい。最後のページでは、後ろ姿のかかしと煌々と輝く満月。
 マーガレット・ワイズ・ブラウン79歳の時のコピー。
 『こぶたのポインセチア』や『『もしもこぶたにホットケーキをあげると』などとはまた趣を異にするフェリシア・ボンドの絵も
 お楽しみ下さい。

♪『ぼく ねむたくないよ』  アストレッド・リンドグレーン 文� ��イロン・ヴィークランド 絵 岩波書店
 ロッタちゃんややかまし村でおなじみのコンビによる絵本。
 もっと、もっと遊びたくて、全然眠ろうとしないラッセ。ある日上の階に住むおばあさんのところに行くと不思議なめがねを
 貸してくれます。おばあさんのめがねでくま、うさぎ、小鳥にりす、ねずみ、いろいろな動物の子どもたちが眠りに就く様子
 を見たラッセは…。
 おばあさんのソファー(頭よりはるかに高い背もたれいっぱいに赤い屋根のある風景が…)くまの素朴な木の家とそれに
 ふさわしい家具調度、うさぎの子どもたち用、頭数だけ揃った花や人参(!)の絵のついた陶製、あるいはホーロー製の
 おまる、ねずみの家の炉の上に乗った鍋蓋と焼鏝式のアイロン、食器棚の中のチーズの 塊等々、ディテールを楽しめ
 ます。

講談社の児童書のメルマガでの紹介とMineさんの「気になる絵本」という発言で見てみたくなったエリック・バトゥーの絵本
が4冊入荷しました。
♪『ペローの青ひげ』      シャルル・ペロー 文 エリック・バトゥー 絵 池田香代子 訳 講談社
♪『ペローの赤ずきん』           〃           〃           〃        〃
♪『ぼくは だあれ?』     エリック・バトゥー 作                            〃
♪『いつだって ともだち』        〃     絵 モニカ・バイチェ 文               〃
 青ひげは青と黒を基調にところどころで赤をきかせて、赤ずきんは、全体赤みを帯びた色調で、描いています。
 『ぼくはだあれ』の帯には「色彩の魔術師バトゥー」とありますが確かにこの絵本も、『いつだってともだち』も背景となって
 いる色(これも既に何色か重ね合わせてある)の上に輪郭をふちどった絵柄の色をさらに重ねることによって、いろいろな
 色を使ってあっても統一感のある絵になっているし、暖色を使っても目にチカチカとした感じが残るようなことがないのでし
 ょう。

ウィルとニコラスの絵本2冊
♪『みつけたものとさわったもの』 ウィルとニコラス 童話館出版
♪『ちいさなおんどり』            〃         〃
 1951年と1960年の作品。
 共に限られた3,4色を見事に使いこなしてインパクトのある絵本に仕上がっています。
 この時代になるとひょっとして印刷技術で色が使えないという制約ではなく作者の意志で、少ない色での絵本づくりを選ん
 でいるのかもしれません。
 最初は「ぼくがみつけた」「さわったのはぼく」と骨のとりあいをしていた2匹の犬が、さてどうしたものかと、余りあてにはな
 らない相手に尋ねて歩くうちに…という『みつけたものとさわったもの』。
 卵の時も、雛の時も、とさかや毛づめがそろってからも、ずーっとちいさかったちいさいおんどりは、「ここにはぼくにできる
 ことはないんだ」といったんは農場を離れるのですが、「ぼくは、ぼくで、じぶんにできることを すればいいんだ」と舞い戻
 った� ��場で思わぬ大活躍をする、という『ちいさなおんどり』。
 どちらにも、ちいさな人たちにむかって大事なことを、誠実に、真摯に伝えていこうとする作者の思いが感じられます。

T市立K小学校用の絵本が4冊。
♪『ザザのちいさいおとうと』              ルーシー・カズンズ さく               偕成社
♪『だってだっての おばあさん』           さの ようこ さく・え                  フレーベル館
♪『しーっ!ぼうやがおひるねしているの』     ミン・フォン・ホ 作 ホリー・ミード 絵       偕成社
♪『いつもちこくのおとこのこ―ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー
              � ��                ジョン・バーニンガム さく              あかね書房

*10月5日
 今日は朝一番に福音館書店から常備の本が13箱分届きました
 その他に

 フェリシモの復刊リクエストにより復刊された
♪『ひかりの国のタッシンダ』 エリザベス・エンライト 作 アイリーン・ハース 画 フェリシモ出版
 『ゆびぬきの夏』(ベネッセ)でおなじみのエリザベス・エンライトが描くファンタジー。
 『わたしのおふねマギー・B』や『サマータイムソング』でおなじみのハースが挿し絵を描いているということでも注目されて
 いる作品です。かつて1963年に原作が出版され、30年以上前に一度翻訳出版されました。 

♪『おばあちゃんのはこぶね』 M.B.ゴフ� �タイン 作・絵 谷川俊太郎 訳  すえもりブックス
 おばあちゃんが90年前父親につくってもらったはこぶね。父親が託した思い、おばあちゃんが重ねてきた思い出。結婚して
 子どもたちにノアの話とおじいちゃんの話をしてきたおばあちゃん。
 「みんないなくなってしまったいま、はこぶねはおもいででいっぱい。」
 「よろこびとかなしみはにじのよう、それがわたしをあたためてくれる おひさまのように」
 一見単純に見える線描の絵とシンプルなストーリーですが、題材がゴフスタインの中で熟成され、凝縮した思いが作品に
 昇華しているからでしょう。
 この小さな絵本に父親との過ごした時間、結婚生活、子どもたちと過ごす時間、様々な思いをかきたてられるのです。

♪『くつがあったらなにをする』 ビアト� �ス・シェンク・ドゥ・レニエ ぶん モーリス・センダック え 福音館書店
 かつて好学社から2色刷で出版されていた絵本に1997年センダックがフルカラーで彩色したものが出版されました。
 絵の感じは『あなはほるもの おっこちるとこ』(岩波書店)、彩色がしてあるので楽しげな柔らかい仕上がりになっています。
 文章は『あなただけのちいさないえ』のB.S.ド・レニエ。B.S.ド・レニエ(1914〜2000)は略歴を見ると大学卒業後ソーシャルワ
 ークに携わったり、教科書出版社に勤めたりした後、1961年から20年間編集者として活躍したそうです。この絵本(2色刷り
 のもの)が最初に出版されたの時には1955年、センダック27歳、レニエ41歳の時だったのですね。


行うための楽しい誕生日の事

♪『ねずみの家』 ルーマー・ゴッデン さく おびかゆうこ やく たかおゆうこ え 徳間書店
 地下室の植木鉢に住むねずみの女の子ボニー。植木鉢はたくさんの家族でぎゅうぎゅうづめ。植木鉢からおしだされ風邪を
 ひいてしまい、誰からも相手にされず、ボニーは2階にあがっていきます。
 そこは、ボニー一家の住む家の女の子メアリーの部屋でした。
 『人形の家』や近刊『クリスマス人形の願い』など人形の話に魂を吹き込むことにかけては右に出る者のいないゴッデン。
 このお話もはじめはメアリーの貰ったドールハウスの人形が繰り広げる物語かしらと思いましたが、主人公はほんもののね
 ずみ。
 ねずみ一家のお 父さんが寝床の下にこっそりチーズは隠すは、ボニーがいなくなっても「そんなことはない」と言うは、極め
 つけはお母さんに「もっと広い家を探して」と言われて「子どもたちに捜させろ」と言ってしまうところ。いい加減なヤツ!
 イギリスではこの作品と一緒に1冊の本として出版されているという『ねずみ女房』も夫の存在が疎ましい感じに描かれてい
 ますよね。43年前の作品。

♪『ねずみにそだてられたこねこ』 ミリアム・ノートン 文 ガース・ウィリアムズ 絵 とたにようこ 訳 徳間書店
 絵本『しろいうさぎとくろいうさぎ』『おやすみなさいフランシス』や、『大草原の小さな家』シリーズ、『シャーロットのおくりもの』
 の挿し絵などで愛されてきたガース・ウィリアムズ(1912〜1996 )の絵。1954年、初版に使用された原画が発見され、復刻さ
 れたもの。
 タイトル通り、ねずみの一家の末っ子として育てられたねこのお話。

♪『だめよ、デイビット』 デイビット・シャノン さく 小川仁央 やく 評論社
 この夏、洋書フェアの時人気だった"NO,DAVID!"の邦訳。
 翻訳の書き文字の日本語、英語と同じように同じ位置に書かれているのだけれど画面から受ける印象がカナやカタカナだと
 重い感じがしてしまうのは、原書を先に見てしまったせいでしょうか。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 T市立K小学校用の絵本が3冊入荷しました。
♪『あるき太郎』   武井武雄   � ��銀貨社
♪『いちご』      新宮 晋    文化出版局
♪『キャベツくん』  長 新太    文研出版
*10月2日
 しばらく荷ほどきのご報告を怠ってしまいました。
 月が変わって今日から再開です。
 今日の荷物の4分の3は福音館書店の月刊絵本でした。福音館の月刊絵本については8月3日のところにも詳しく書きまし
 たのでご覧になってみて下さい。
 
 9月13日にお話したN市立N小学校に続いてT市立K小学校のN教頭先生から嬉しいご注文を頂きました。
 8月の鈴木宏枝さんの講演会に参加された方は質疑応答の時に小学校でのご自分の実践を語って下さったN先生を覚え
 ていらっしゃるかと思います。
 この春N市からT市に転任されたのですが、まずは「トムの庭の絵本102冊� �を職員室に備えて先生方に絵本の素晴らしさ
 を味わってもらった上で、子どもたちにも…と考えて下さったのです。
 その職員室用の絵本、N市の時と同じように在庫と照らして注文を入れたものが何冊か届きました。
♪『ハンナのあたらしいふく』     ミエル さく オラ・アイタン え        福音館書店
♪『また もりへ』            マリー・ホール・エッツ ぶん/え          〃
♪『ぶたぶたくんのおかいもの』   土方久功 さく/え                   〃
♪『さむがりやのサンタ』        レイモンド・ブリックス さく・え           〃
♪『おじいさんならできる』       フィービ・ギルマン 作・絵              〃
♪『きつねとトムテ』           フォーシュルンド 詩 ウィーベリ 絵    偕成社
♪どんなにきみがすきだかあててごらん』 S・マクブラットニィ ぶん
                           アニタ・ジェラーム え         評論社
♪『ちびゴリラのちびちび』      ルース・・ボーンスタイン さく         ほるぷ出版
♪『ルピナスさん』           バーバラ・クーニー さく               〃
♪『おじさんのかさ』          佐野洋子                     講談社
♪『あおくんときいろちゃん』     レオ・レオーニ                  至光社< /span>

 掲示板で話題になった絵本が入荷しました。
アフガニスタンの村の生活を描いた
♪『せかいいち うつくしい ぼくのむら  小林 豊                  ポプラ社
♪『ぼくの村に サーカスがきた』     小林 豊                    〃 

 アメリカに帰化した日本人アレン・セイが小学校の運動会で体験したアメリカ兵との言葉を超えた交流を描いた
♪『じてんしゃの へいたいさん』    さく・え アレン・セイ             新世研

こんな時だからこそ平和であることの意味を今一度問うてみたい。


 

*9月19日
 この間、9月のブッククラブ用の本の入荷が何箱かありました。
 今日の荷物も大半はブッククラブ用のものでしたが、新刊の入荷、在庫の補充、お客様からのご注文の入荷がありました。

 福音館からチムシリーズ3冊とベスコフの3人のおばさんシリーズの中の2冊が届きました。
♪『チムのいぬタウザー』  エドワード・アーディゾーニ 福音館書店
♪『チムひょうりゅうする』           〃          〃
♪『チムとうだいをまもる』           〃          〃
♪『みどりおばさん、ちゃいろおばさん、むらさきおばさん』 エルサ・ベスコフ  福音館書店
♪『ペッテルとロッタのぼうけん』            � �        〃          〃

 岩波少年文庫(新版)の新刊で す。
♪『アラビアン・ナイト』 (上) ディクソン編 中野好夫訳
 
 バーバラ・クーニーの2冊。
♪『エマおばあちゃん』 ウェンディ・ケッセルマン 文 バーバラ・クーニー 絵 徳間書店
 一人暮らしのエマおばあちゃんはある日えのぐとふでとイーゼルを買い求めてふるさとの村の絵を描きはじめます。
 ナイーブ・アートのグランマ・モーゼを彷彿とさせるエマおばあちゃんの生涯。

♪『どこへいってた』  マーガレット・ワイズ・ブラウン さく バーバラ・クーニー え 童話館出版
 ちいさい人たちには嬉しい17.1p×15.6pの版型、「ねこ ねこ どこへ いってた?」「りす りす どこへいってた?」と繰り
 返す言葉のリズムと、白、黒、少し茶色を帯びた赤の3色ながら細部の書 き込みが楽しい絵とが相まって素敵な絵本に仕上
 がっています。
 ねこは双眼鏡を首にかけ自転車に乗っている。自転車には籐の籠がついていてそこには花が。
 りすは編み込みのマフラーでめあしこみ、スケートぐつに手袋のいでたち。氷の上で「くるっくるっ ぐるっぐるっ おどってた」
 「まるたにのってうたってた」かえるは木の枝を譜面台代わりにして楽譜をみながらマンドリンのようなものを奏でている。
 マーガレット・ワイズ・ブラウン42歳(彼女はこの本を書いた1952年に亡くなっています。)バーバラ・クーニー35歳の時の
 作品です。

 カレン・ギュンダシャイマーの2冊。
♪『いっしょって うれしいな』 シャーロット・ゾロトウ 文 カレン・ギュンダシャイマー 絵 童話屋< br/> この絵本も『どこへいってた』とほぼ同じ横幅で17p×17pの正方形。
 ゾロトウのコピーがとてもいい。全部うつしたくなるくらい。
 「はなは まいにち じぶんで さいて」「とけいは チクタク いまをさす」 この2つの場面で1ページ。
 「やまをみているぼくは やま」「とりをみているぼくはとり」、絵画展で山の絵に見入るぼくとかあさん、そして空を舞う鳥を野
 原に腰をおろして見ているぼく。ゾロトウが文章で渡した「あなたならどんなふうに描いてくれるの?」と言う問いにギュンダシ
 ェイマーが答えているようにも思えてそこで拡がる新しい世界が又楽しい。
 後ろの方に「ぼくとかあさんは ライオンをみる ライオンはぼくとかあさんをみる」という見開きのページがあるのだけれ ど動
 物園に行った時、どの動物も人間どもを見物しているのではないかしら、などとおもいつつ歩いているとにわかに動物園という
 場所がまったく違う空間として出現したように感じたことがあったなぁとこのページをみると思いだします。

♪『あすは きっと』 ぶん ドリス・シュワーリン え カレン・ガンダーシーマー 童話館出版
 すこーしずつ、すこーしずつ今日とちがうあたらしいことができるようになるあした。あたらしいともだちもできるかもしれない。
 きっと といってくれ、見守ってくれる大人がいてはじめて今日の失敗も、ささいな事故も、受け止められるのですね。

*9月13日
  月岡の講演をきっかけに、絵本を中心に学校図書館用の図書購入を考えて下さったN市立N小学校� �
  「トムの庭の絵本102冊」を基本に撰本されました。店にあるものでおおよそ揃ったのですが、在庫僅少のものを取り寄せ
  ました。
 ♪『まりーちゃんとひつじ』 フランソワーズ 岩波書店
 ♪『ハンナのあたらしいふく』 オラ・アイタン 福音館書店
 ♪『ピーターのいす』   エズラ・ジャック・キーツ 偕成社
 ♪『もしもこぶたにホットケーキをあげると』 L・J・ニュウメロウ作 フェリシア・ボンド 絵 岩崎書店
 ♪『はじめてのおつかい』 筒井頼子 作 林明子 絵 福音館書店
 ♪『どんなにきみがすきだかあててごらん』 サム・マクブラットン 作 アニタ・ジェラーム 絵 評論社
 ♪『つきのぼうや』 イブ・スパング・オルセン  福音館書店 
 ♪『ピ� �ター・ラビットの絵本 第@集』 ビアトリクス・ポター 福音館書店

  偕成社からのベスコフの新刊がでました。と言っても1897年、ベスコフのデビュー作です。
 ♪『ちいさな ちいさな おばあちゃん』 エルサ・ベスコフ 作 偕成社
  

*9月12日
 レイ・ブラッドベリの『たんぽぽのお酒』、晶文社から2種類出版せれています。
 文学のおくりもの@は、長新太さんのイラストで、ベスト版の方は荒井良二さんのイラスト、表紙です。
 その2冊が揃って入荷しました。
♪『たんぽぽのお酒』 レイ・ブラッドベリ 北山克彦訳 晶文社
♪『ベスト版 たんぽぽのお酒』  〃     〃      〃

 福音館の幼児絵本が4冊。
 平山和子さんの写実的な野菜(大根、キャベ� �、トマト、ほうれん草、さつまいも)、くだもの(すいか、もも、ぶどう、なし、りんご、
 くり、かき、みかん、いちご、ばなな)と、まったく対照的な抽象画と擬音が楽しい元永定正さんの絵本です。
♪『やさい』  平山和子 さく 福音館書店
♪『くだもの』  〃         〃
♪『ころころころ』         元永定正 さく 福音館書店
♪『がちゃがちゃ どんどん』     〃        〃

お客様からのご注文の絵本やHPで話題になった絵本が入荷しています。
♪『こぶたがずんずん』 渡辺一枝 ぶん 長新太 え あすなろ書房
 渡辺一枝さんの、こわいもの知らず、まわりみちせずに、ずん ずん ずんとすすむこぶたに寄せるシンパシーが伝わって
 くる文章に呼応して、長さんの絵もユーモラスで迫力たっぷり。
 この絵本は1988年初版当時から座右の1冊です。

♪『ずどんと いっぱつ すていぬシンプ だいかつやく』 さく ジョン・バーニンガム 童話館出版
 同じバーニンガムの『はたらくうまのハンバートとロンドンしちょうさんのはなし』や『バラライカねずみのトラブロフ』にも通じる
 押さえた色調で描くすていぬシンプのお話。
 野犬収容所から見事逃げおおせた後のサーカスでの活躍の顛末をお楽しみ下さい。

♪『ちょうだい!』 エルフリーダ・ヴァイポント 作 レイモンド・ブリッグズ 絵 篠崎書林
 ぞうとやんちゃぼうずのさんぽはアイスクリームうり、にくやさん、パンやさん、スナックのおじさん、しょくりょうざっかやさん
 おかしやのおばさん、くだものうりをまきこんで途方もないものに…。

♪『おちゃのじかんにきたとら』 ジュディス・カー 童話館出版
 ソフィーとあかあさんがおちゃのじかんにしようとしていると、とら� ��やってきて「ぼくとってもおなかがすいているんです。」
 それからはじまったおちゃのじかんは…。
 おちゃのじかんにとらがくることにも、とらがおとうさんのゆうごはんまで全部食べてしまったことにも、「どうしましょう」と言い
 つつさほど動じていない様子のおかあさん、帰ってきていきさつを聞くと「いいかんがえがあるよ。」とレストランへでかけるお
 とうさん、またいつとらがきてもいいようにタイガーフードのかんづめまで買ってしまって。
 妙に突き抜けたからっとした感じがなかなかの絵本。

♪『赤ちゃんのはなし』 マリー・ホール・エッツ ぶん・え 福音館書店
 受精から誕生までを科学的裏付けをもってかみくだいたやさしい言葉と正確な絵で追った絵本。

♪『ながれ ぼしがはこんできたおはなし』 グレゴリー作 ヴィタール絵 偕成社
 まだちきゅうが できたばかりのころ、ながれぼしのようにおちてきたおひさまとおつきさまのお話。

みなさんにぜひお薦めしたい本や写真集が何冊か入荷しています。
♪『子どもへのまなざし』 佐々木正美 福音館書店
 子どもは人とふれあいながら育つことが大事だと言う児童精神科医佐々木正美さんがやさしく語りかけるように子育てを
 語る本。20回にわたる講演をまとめたもの。

♪『フェイス』 ベンジャミン・ゼファニア 講談社
 思いがけない事故にまきこまれ顔に傷を負った少年が事故以前には考えられなかった、好奇の目や偏見にさらされなが
 ら、周囲の人々と折り合っていく過程をたどった物語。
 この� ��を手渡した何人かの高校生から「よかった」と言ってもらえてとても嬉しかった本です。

♪『地球家族 世界30か国の普通のくらし』 ピーター・メンチェル TOTO出版
 「申し訳ありませんが、家の中の物を全部、家の前に出して写真を撮らせて下さい。」と世界30か国を1993年から1994年に
 かけて撮影して歩いた写真集。各国の暮らしぶり、生活や文化が写し出され興味深い。174ページにわたる写真集が本体
 価格1893円というのも魅力です。

♪『続 地球家族 世界20家族の女性の暮らし』 フェイス・ダルージオ+ピーター・メンチェル TOTO出版
 地球家族の続編。女性に焦点をあて375枚のカラー写真とインタビューによって、20か国の女性の飾らない日常が語られ
 日々の労働や、楽しみ、子育ての多様� ��ありようをかいま見せてくれる。
 
*9月7日
新刊、旧刊、注目の絵本とりまぜての入荷でした。

まず、トムの庭の掲示板にも時々いらしてくださるSAKURAさんがこよなく愛して、ひそかにその良さを語っていきたいとおっ
しゃっているM.B.ゴフスタインの絵本。
このゴフスタイン8月22日の鈴木宏枝さんの講演会の時に宏枝さんが『作家』を朗読されたこともあって今トムの庭では注目
を集めています。
在庫が少なくなっていたものが入りました。

♪『おとなりさん』          M.B.ゴフスタイン  G.C.プレス
♪『画家 AN ARTIST』           〃         〃 
♪『ブルッキーのひつじ』           〃         〃

『センス・オブ・ワンダー』の上映会が各地で催されています。
その中のひとつ愛知県N市では、上映会の収益余剰金で市内の小中学校に本を寄贈することになりました。
ご注文頂いていた寄贈の2冊が入荷しました。
『センス・オブ・ワンダー』とその著者レイチェル・カーソンの伝記『レイチェル・カーソン』です。

♪『センス・オブ・ワンダー』 レイチェル・カーソン 新潮社
♪『レイチェル・カーソン』 ジンジャー・ワズワース 偕成社

それぞれ別個の個性ながら絵本って素敵!という感慨がの3冊を手にとると湧いてきます。
まず、アイリーン・ハースのいつもとちょっと違う単色で描かれた子どもたちもさることながら、B.S.ド.レーニエの文章が、ひと
り、ひ� ��りがわたしの時間、空間を心おきなく持つことの大切さをやさしく伝えていて、いいのです。
こんな絵本を幼かった頃の子どもたちと一緒に読みたかった。
♪『あなただけのちいさないえ』 ぶん B.S.ド・レーニエ え アイリーン・ハース 童話館出版

おさえた色調、リズミカルな言葉でああつぶが渓谷から海へとする旅を描いた
♪『あまつぶ ぽとり すぷらっしゅ』 さく アルビン・トゥレッセルト え レナード・ワイスガード 童話館出版

望月通陽さんの版画の質感も伝わってきそう。数々の愛の歌が14曲載っている
♪『イギリスの愛の歌』 望月通陽  偕成社

新刊の絵本、物語も何冊か入荷しました。
♪『ふとっちょねこ』 ジャック・ケント 朔北社
 会った人、会った人、どん どん食べてしまってすっかり太ってしまった猫のお話。デンマークの民話です。
♪『バートさんのだいぼううけん』 A・アルバーグ ぶん R・ブリッグズ え 評論社
 のんきでちょっぴりおっちょこちょいのバートさんのお話3つ。
♪『こうえんで…4つのお話』 アンソニー・ブラウン さく 評論社
 こちらはアンソニー・ブラウン得意のゴリラの男の子と女の子が主人公。男の子の母、女の子の父、そして、男の子、女の
 子、4人の視点で語られた絵本。
♪『魔法使いはだれだ』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 作 徳間書店
 待望の大魔法使いクレストマンシーシリーズの第一巻です。

9月3日  番外編です。
 今日は掲示板で話題になっている金原瑞人さんの翻訳� ��れた本を、子どもの本、ヤングアダルトを中心にピック・アップ
 してみました。
 
 D・K・スミスの作品
    ♪『おふろのなかからモンスター』 講談社
                ♪『ゆうかんななりねずみマックス』 あかね書房
                   ♪『トラねこマーチンねずみをかう』 あかね書房
                  ♪『ゴッド・ハンガーの森』 講談社ユースセレクション
 S・フライシュマンの作品
 ♪『マクブルームさんのすてきな畑』 あかね書房
                   ♪『マクブルームさんのへんてこどうぶつえん』 あかね書房 
 P・マクラクランの作品
  ♪『のっぽのサラ』 ベネッセ
                   ♪『明日のまほうつかい』 ベネッセ
                   ♪『海の魔法使い』 あかね書房 

 
アン・ローレンスの作品♪『幽霊の恋人たち』偕成社
 
アヴィの作品         ♪『ポピー』 あかね書房
 マコーリアンの作品     ♪『不思議を売る男』 偕成社
 C・ロドースキーの作品  ♪『ルーム・ルーム』 金の星社
 カレン・ヘスの作品     ♪『イルカのうた』 白水社
 マイヤーズの作品     ♪『自由をわれらに』 小峰書店
 S・E・ヒントンの作品    ♪『トラヴィス」 原生林

 その他幼年童話『いつもいっしょ』(ケビン・ヘンクス あすなろ書房) 絵本に『びっくりめちゃくちゃビッグなんてこわく
 ない』(トニー・ロス)『ここは冬 の北極』(アデリン・ダンフィ ぶんアラン・ジェイムス・ロビンソン え)、くるみわり人形
(ホフマン原作 ロベルト・インノチェンティ絵)など。

 岩波少年文庫では 『最後のひと葉』『タイ� �マシン』
 偕成社文庫 では 『宝島』『ジャングルブック1』『ジャングルブック2』『アーサー王物語』(ジェイムス・ノウルズ)
            などが、金原さんの訳
 
そして掲示板でお話にでてきた
 ♪『逃れの森の魔女』 ドナ・ジョー・ナポリ 青山出版
 ♪『フェイス』 ベンジャミン・ゼファニア 講談社
 ♪『ゼブラ』 ハイム・ポトク 青山出版
 ♪『豚の死なない日』 ロバート・N・ペック 白水社
 ♪『続 豚の死なない日』 ロバート・N・ペック 白水社
 
『ぼくたちが大人になれない12の理由』 ラルフ・ブラウン アーティストハウス

  フランチェスカ・リア・ブロックの作品で
< /b>  ♪『"少女神"第9号』  理論社
  ウィーツィ・バットシリーズ全5巻(いずれも東京創元社)
 ♪@『ウィーツィ・バット』
 ♪A『ウイッチ・ベイビ』
 ♪B『チェロキー・バット』
 ♪C『エンジェル・フアン
 ♪D『ベイビー・ビバップ』 

 ジュマーク・ハイウォーターの作品『アンパオ』『幻の馬シリーズ@AC』、ロバート・ウェストールの『かかし』
 は残念ながら現在入手不可です。

 上に挙げたものの他、近刊に
♪『スクランブル・マインド』 キャロル・タマス 作 あかね書房
♪『レイチェルと滅びの呪文』 クリフ・マクニッシュ 作 理論社
♪『キング博士 わたしには夢がある』 ナイジェル・リチャードソン 第三文明社
♪『サラ、神に背いた少年』 アーテ� ��ストハウス
♪『正義をもとめて』 スティーヴン・A・チン 小峰書店


誰がいます

他に大人向きのものとして
♪『ケニア』 ヘミングウェイ作 アーティスト・ハウス
♪『モデル・ヴィヘイヴィア』 ジェイ・マキナニー アーティスト・ハウス
♪『バビロン行きの夜行列車』 ブラッドベリ 角川春樹事務所
などあります。  

*9月1日
 毎月初めに翌月号が入荷する福音館書店の月刊絵本と一緒に絵本が入荷しました。

大正時代から昭和の後期にわたって活躍した武井武雄はご存じでしょうか。
絵雑誌『日本幼年』『コドモノクニ』などに挿し絵を描きそれを"童画"と名付け、広めた人です。
1927年には初山滋、川上四郎、村山知義、清水良雄らと共に日本童画協会を結成しています。
その武� ��さんのナンセンス長編童話と画噺(えばなし)が入荷しました。全て武井武雄 作・絵 銀貨社

♪『ラムラム王』 
 大正15年に出版されたものの復刻版。不思議な少年ラムラム王の奇想天外な一生のお話。

以下の3冊は昭和2年に丸善から刊行された『武井武雄絵噺3冊セット』の復刻版です。
♪『あるき太郎』
 汽車や船、自動車、自転車、飛行機…いろいろな乗り物に乗ってあるき太郎のおかしな冒険は続きます。

♪『おもちゃ箱』
 おもちゃ箱のなかのおもちゃの国で起こる不思議なお話。

♪『動物の村』
 わたしは ときどき あのかわいいむらへ あそびに いきます。
 むらのはなしを すこしかいてみましょう。
この3冊のいたるところにある"RRR"、これはフンヌエスト・ガー� �ネスト・エコエコ・ズンダラー・ラムラム王、通称ラムラム王
(Roi Ram Ram)の頭文字をとったものだそうです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
♪『落語絵本 ばけものつかい』 川端誠 クレヨンハウス
 落語「ばけものつかい」を絵本にふさわしいようにアレンジしたもの。
 川端さんには他にも『まんじゅうこわい』『はつてんじん』『じゅげむ』『おにのめん』などの落語絵本がクレヨンハウスから出
 されています。

♪『野の花の道』 古矢一穂=画 岸田衿子=文 福音館書店
 『きいちごだより』のコンビが2000年3月に上梓した画文集。
 清楚な野の花が美しく、枯れ葉や朽ちた草木にも等しく愛情を持 って注がれる視線が嬉しい。

♪『ABC旅の絵本』 アニタ・ローベル作 セーラー出版
 世界各国をめぐるアルファベット絵本。各都市の代表的な建物や自然がていねいに書き込まれています。

♪『おばあちゃん』 文・谷川俊太郎 絵・三輪滋 ばるん社
 いつかこの荷ほどき日誌で書いた谷川俊太郎さんが文章を書いた絵本、やっと入荷しました。
 ねたきりで老人性痴呆のおばあちゃんを孫の目から書いた文章に三輪さんの一種不気味な絵がついた異色の絵本。


*8月30日
 ブッククラブの荷造り最中の入荷でした。

 ♪『もものき なしのき プラムのき』 ジャネットとアラン・アールバーグさく 佐藤凉子やく 評論社
  裏表紙に「ほんをひらいて よくみてごらん かくれているひと みつけてごらん」とあるとおり、いろいろなお話の主人公た
  ちがページの中にかくれているとても楽しい絵本です。

 ♪『まっくろけの まよなかネコよ おはいり』 J・ワグナー 文 R・ブルックス 絵 岩波書店
  水入らずで暮らしていたローズおばあちゃんと犬のジョン・ブラウン。ある夜おばあちゃんが外にネコを見つけた時から、お
  ばあちゃんと犬の暮らしがぎくしゃくしはじめます。
  安定して親密な暮らしの中で第三者を迎えいれること� ��拒む犬と受け入れたいおばあちゃん。そのせめぎあいは愛情のあ
  り方の2態を見ているよう。ブルックスの細密で押さえた色調の絵は写真立ての写真、額の絵、壺に水差し、観葉植物、壁
  紙の柄などのディテールも楽しい

 ♪『マーサのいぬまに』 作 ブルース・イングマン 小学館
  マーサが学校にいっているあいだにねこのライオネスは何をしているのでしょう。
  優雅でおしゃれなねこの1日を描いた絵本。

 ♪『ウッキウキ』 高畠 純 作 フレーベル館 
  高畠純さん、大好評の1冊。
  ブターラとクマーラの夫婦、1ページ目「ブターラ(妻)は まだ ねています。」
                    2ページ目「クマーラ(夫)は せんたくです。
                    3ページ目「ブターラは やっと おきました。
  いかがでしょうか。こんな夫妻の楽しい1日のお話です。

 ♪『川の上で』 ヘルマン・シュルツ作 
  1930年代のアフリカに宣教師として暮らしていたドイツ人フリートリヒは、留守中に熱病で妻を亡くし娘のゲルトルートも死に
  瀕している。彼女を救うために、下流の町の大きな病院をめざして漕ぎ出すフリートリヒだが…。
  相容れない一神教と呪術的なアフリカ古来の知恵、フリートリヒの心の中で何かが変わり、それまでにない形で娘にも心開
  いて語りかけるようになり、娘もそれに応えるように徐々に回復していく。

*8月23日
 今日は8月のブッククラブの本、こぐま社の常備の本と一緒� ��素敵な2冊の絵本な入荷しました。
 こういう時は、誰かれかまわず「ねえ、ねえ、こんな絵本が入ってきたの」とお見せしたい気持ちなのに、定休日でした。
 そして、こういう時には、どうしたって、これらの絵本は我が家の一員となる運命をたどることになります。

 ♪『あまつぶ ぽとり すぷらっしゅ』 さく アルビン・トゥレッセルト え レナード・ワイスガード 童話館出版
   『しろいゆき あかるいゆき』などで知られるトゥレッセルトの処女作。
   『ちいさな島』などで知られるレナードワイスガードが絵を描いている。
  この絵本はMineさんが「図書館で素敵な絵本を見つけました」と教えてくれました。
  おさえた色調の絵とリズミカルな言葉で渓谷から海にいたるあま つぶの旅を描いています。
       ぽとり ぽっとん すぷらっしゅ
       ぽたぽた ぽっとん すぷらっしゅ
  とくりかえされる水の流れの擬音が耳に心地よい。
  これには翻訳のわたなべ しげおさんも一役買っているかもしれない。

 ♪『あなただけのちいさないえ』 ぶん B・S・ド・レーニエ え アイリーン・ハース 童話館出版
  こちらはゆうぴょんママさんに教えていただいた7月の新刊。初版は1954年。
  小さな縦長のモノトーン(活字はブルー)の絵本。
  幼い子どもから大人まで、その尊厳を守る自分だけの空間をお互いに尊重していくことの大切さをやさしい言葉と過剰では
  ないのに充分な絵が語っています。

 その他にも
  ♪『ロッ� ��のひみつのおくりもの』 アストレッド・リンドグレーン 文 イロン・ヴィークランド 絵 岩波書店

  ♪『スミレひめのにわづくり』 H・オラム ぶん S・バーレイ え 評論社
 などが入荷しました。
  
*8月21日
 今日は絵本館から新刊『だじゃれ水族館』を含め、高畠純さんの絵本、佐々木マキさんの絵本が入荷しました。

 佐々木マキのナンセンスは洗練されています。『やっぱりおおかみ』は傑作ですネ。そしてトムの庭でもっとも人気があるのは
 『ぶたのたね』。お店でも即売会などでも読み聞かせをすると大人も子どもも爆笑の渦。
 絵本にもいろいろな味わいがあります。
 佐々木マキの持つテイストはなんだかとても都会的です。『ムッシュムニエルをごし� ��うかいします』など佐々木マキならで
 はの粋な絵本です。日本には粋な絵本が少ないと思いませんか?
 「癒しはもうけっこう、粋な絵本を読みたい」という時には佐々木マキをどうぞ。
 高畠純の作風はもうこれ自然体の一語につきます。
 水の流れの様に、あるいはやわらかくふく風のように、りきまない。
 『おとうさんのえほん』『おとうさんのえほん その2』などは、「こんなお父さんいるよね。フフフ」といった感じで描かれている
 し、中川ひろたかとのコンビによって生まれた『だじゃれどうぶつえん』『だじゃれすいぞくかん』は楽しくお酒をくみかわ なが
 らニコニコできあがったのでしょう。(以上月岡の原稿でした。) 

 
 ♪『だじゃれどうぶつえん』 文・� ��川ひろたか 絵・高畠純 絵本館
 
 ♪『だじゃれすいぞくかん』 文・中川ひろたか 絵・高畠純 絵本館

 ♪『おとうさんのえほん』 高畠 純 絵本館

 ♪『おとうさんのえほん その2』 高畠 純  絵本館

 ♪『どろぼうたちのよる』 佐々木マキ 絵本館

 ♪『あそぼうよセイウチ』 佐々木マキ 絵本館

 ♪『おやつですよーっ』 佐々木マキ 絵本館

 ♪『ピンクのぞうをしらないか』 佐々木マキ 絵本館

 ♪『はいろひめさまかぞえうた』 佐々木マキ 絵本館

 ♪『はいいろこくのはいいろひめさま』 ささき まき 絵本館

 ♪『へんなどうぶつ みつけたよ』 佐々木マキ 絵本館

 ♪『ぶたのたね』 佐々木マキ 絵本館

 ♪『ムッシ� ��・ムニエルをごしょうかいします』 佐々木マキ 絵本館

 ♪『ムッシュ・ムニエルのサーカス』 佐々木マキ 絵本館
 
 他にはこんな絵本が入荷しました。
 ♪ 『ねことねずみ ともだちになれるかな』 トメク・ボガツキ 講談社
  セーラー出版から出版されている『すき』は好きになること、好きでいることの本質を不思議な生き物を登場させて見事に描
  いてくれました。
  『ねことねずみ』は字義通り、それぞれの家族の中では少し変わっている好奇心旺盛な猫の子とねずみの子のお話。
  互いになんの先入観もなしに近づいて遊びはじめ、ついにはまわりも変えてしまう猫の子とねずみの子。

 ♪『オーシャンワールド』 ピーター・シス BL出版
  こちらは広い海のな か、ともだちをさがしつづけたくじらの女の子のはなし。
  ピーター・シスの絵が素晴らしい。
  満月の夜、月明かりにたわむれるクジラのページをお見せしたいです。
 
*8月18日
 すっかり更新をさぼってしまいました。
 今回は何回分かをまとめてご報告です。

 まずは、8月中に催した洋書ブックフェアの時に蓮井真紀さんからご紹介頂いた、三浦 麻実さん、アライ ユミさんのユニット
 Wild Bunchの作品、"ALPHABET" 
 これは、お二人の処女作で一冊、一冊手作り。
 シルク印刷が美しく、まるで画集のよう。
 シックな色調に洗練された図柄、英語の絵本なのですが、文章もここで引用してご紹介したいくらい。
 ♪"ALPHABET"  Wild Bunch

 ♪『つみつみ� �ャー』 作・画 長 新太 あかね書房
  なんでも つんでしまうことができる 不思議なつみきの話。
  あとがき「まんじゅうとあんこ」もなかなかの傑作で、2度おいしい!
 
 ♪『奇跡の子』 ディック・キング=スミス 講談社
 ♪『紳士とオバケ氏』 たかどのほうこ 作 飯野和好 絵 フレーベル館
  この2冊は読書日記に感想をupしました。
 
 ♪『マドレンカ』 ピーター・シス作 BL出版
  歯がぐらぐらするって気が付いたマドレンカいろんな国の、いろんな職業の人たちに知らせに行きます。
  本のつくりにも、絵にも遊びがいっぱいの楽しい絵本。

 ♪『夏の王』 O・R・メリング 作 井辻朱美 訳 講談社
  待望のメリング4作目。
  『妖精王の� ��』を読まれた方は必読です。
 

*8月4日
 読んでみて納得、皆さんにもお勧めしたくて発注した物語が入荷しました。

 ♪『フェイス』 ベンジャミン・ゼファニア 講談社
 ♪『屋根にのぼって』 オードリー・コルンビス 白水社
  この2冊は、読書日記に感想をupしました。

 ♪『奇跡の子』 ディック・キング=スミス 講談社
  これまでのd・k・スミスのものとは、違いみなしごの男と子が主人公の寓話的作品。
  
 ♪『ペピーノ』 リンデル・クロムハウト 文 ヤン・ユッテ 絵 朔北社
  クマのぬいぐるみを着てサーカスでつなわたりをしていたペピーノ。クマのふりをし続けるのにいやけがさしてサーカスから
  逃げ出したのですが…。

 映画が先か、原� ��が先か?
 エーリヒ・エストナーが1931年に発表した『点子ちゃんとアントン』、映画化されて名古屋では8月10日まで劇場公開されていま
 す。一昨日観てきました。
 高橋健二さんの翻訳のケストナー少年文学全集でこの作品に親しまれた方がたくさんいらっしゃるかと思いますが、岩波少年
 文庫では、池田香代子さんが翻訳されています。
 ♪『点子ちゃんとアントン』 エーリヒ・ケストナー 作 岩波少年文庫

 ♪ 『栗林慧全仕事』 小学館
  虫の目で見た、虫の世界の写真集。
  独自のクローズ・アップ技術、「超深度接写レンズ」「アリの目カメラ」を駆使してとらえました。

*8月3日
 月初めには福音館書店の月刊絵本が毎月入荷します。
 こどものとも(546号)、年中向きこどものとも(186号)、こどものとも 年少版(294号)、こどものとも0・1・2(78号)、かがくのと
 も(390号)、おおきなポケット(114号)、たくさんのふしぎ(198号)、母の友(580号)括弧内は2001年9月現在通巻の号数です。
 
 園によってはこどものともを月々こどもさんたちに渡しているところがあったりしますので、お子さんが幼稚園、保育園に通う時
 分には手に取られた方も多いかと思います。ただ卒園してしまうと遠� �いてしまうのですね。
 でも、ごく少数の方たちは、この月刊絵本のチェックを月々おこたらず行っています。
 というのも、この月刊絵本から傑作集ということでハード・カバーになって出版されるものもありますが、その月からさかのぼっ
 て2年以上経たものは断裁されてしまいますので、とても気にいっていたのに、または大好きな作家や画家のものだったのに
 2度と手にとれない、ということもあったりするからです。
 「トムの庭」はこの2年間のバックナンバーを常備している他、それ以前の在庫も多少あります。
 たくさんのふしぎの『アマガエルとくらす』も2年以上前のもので、お客様からのご要望があって調べたところたまたま在庫があ
 ってお送りできました。
 
 それからこ れは売り物ではありませんが、我が家の娘たちが幼稚園から小学校の頃に読んできたこどものとも(年長、普及版
 後に年中版、年少)かがくのとも200冊ほどがトムの庭に置いてあります。
 年少版で長新太さんの『にゅーっ するするする』(78号)『びっくり、しゃっくり くしゃみにおなら』(108号)『ころんだ ころんだ』
 (64号)五味太郎さんの『さんぽのしるし』(109号)『かぶさんとんだ』(74号)、普及版、年中版では『おおきくなるの』(堀内誠一)
 『いかだは ぴしゃぴしゃ』(岸田衿子さく 堀内誠一え)『だるまちゃんとだいこくちゃん』(加古里子さく)『ゆかいなさんぽ』(土方
 久功)『とんだトロップ』(小野かおる)、年長版ではさとうわきこ さく・え の ばばばあちゃん『そ りあそび』『やまのぼり』『たいへ
 んなひるね』、多田ひろみ さく 柳生弦一郎 えの『なーちゃんとおおかみ』、神沢利子 文 あべ弘士 絵の『おっとせいおん
 ど』 石垣幸代・秋野和子 文 秋野亥左牟 絵の『はまうり』 など子どもたちが好んで読んできたものはちょっとよれよれにな
 って年期が入っています。
 
 今日改めて読んでみたら『とんだトロップ』はいま出版されているものと版型も絵も驚くほど違っていました。
 興味のある方はご来店の折りにどうぞ比べてご覧になってみて下さい。
 



*7月31日
 7月最後の荷物が着きました。
 最近のトムの庭でのベスト・セラーウルフ・スタルクの『黒いバイオリン』(あすなろ書房)、ジェリー・スピネッリの『スター・ガ
 ール』(理論社)。
 瀬田貞二 再話 赤羽末吉 絵の『かさじぞう』(福音館書店)、クーニーの『わたしは生きてるさくらんぼ』 (ほるぷ出版)、
 バーニンガムの『ガンピーさんのふなあそび』(ほるぷ出版)など、いつもあるものはいつも求められているもの、ということ
 でこうやって入ってきて見てみるといつも新しい発見がある。
 赤羽末吉さんの仕事を一度じっくり振り返ってみたいものだ。
 この『かさじぞう』が初めて「こどものとも」の1冊として出版されたのは、1960年。実に40年来の� �ング・セラーです。
 
 ♪『リンゴ』 司修 作 ほるぷ出版
 ♪『いとしのロベルタ』 佐々木マキ 作 ほるぷ出版 
  イメージの森シリーズの在庫僅少とのことで取り寄せた2冊。
  文字通り、イメージに遊ぶ2冊でした。
  『リンゴ』は司さんならではの絵を堪能しました。
  佐々木マキさんのユーモアはちょっと日本離れしていると思いませんか。この絵本もそうでした。

*7月27日
 ブッククラブの大人向きコースの2期用の『本・子ども・大人』本の森コース用の『1日の終わりの詩集』、洋書のブック・
 フェアの中にあった"Toot&Puddle"のシリーズの4冊(『いちばんすごいプレゼント』『きみがわらってくれるなら』『ふたりのす
 てきな12か月』『トゥートとパド ルのABC』以上すべてホリー・ホビー作 ブックローン出版)などが入荷しました。

 それぞれ特徴は違いますが、独創的でひと味違う3冊
 ♪『やまのかいしゃ』 スズキコージ・さく かたやま けん・え 架空社
  この二人の組み合わせですもの、それはそれはおかしな世界で遊べます。やまの頂上でのほげたさんとほいさくんの
  くつろぎようといったら…。
 ♪『ラウラとふしぎなたまご』 ビネッテ・シュレーダー 岩波書店
 ♪『さあ、ゆめのじかんです』 サーラ・ファネッリ 岩波書店

 
*7月24日
 ブッククラブ用として『にじ』『リサとガスパールのローラーブレード』『シロクマたちのダンス』『青い図書カード』などが入荷。

 ♪『うんちしたのはだれよ』 ヴェルナ� �・ホルツヴァルト 文 ヴォルフ・エールブルック 絵 偕成社
  T市のおやこ劇場から11月に『フレデリック』と『うんちしたのはだれよ』の人形劇があるので、とこの2冊の注文あり。
  『うんちしたのはだれよ』はとても好きな絵本なのでどんな人形劇になるのか楽しみです。
 
 ♪『ぼくはジャフタ』
  『ぼくのかあさん』
  『ねえさんのけっこん』 以上3冊とも  文 ヒュー・ルーウィン 絵 リサ・コッパー すぐ書房
  本がお店に入ってくる迄には、様々な人の手が関わっています。ですからたまにはまちがいということもあります。他のお
  店の本がまぎれこんでいることもままあります。
  今日そんな形でこの3冊組1セットが入ってきました。すぐ書房の発行で すが見たことのなかった絵本です。
  素晴らしい絵本でした。
  1989年の発行ですから12年前。12年間この本を知らなかったなんて…。
  文は南アフリカ生まれ。アパルトヘイトに反対してきたジャーナリストヒュー・ルーウィン。絵はシカゴ生まれのリサ・コッパー。
  早速トムの庭でも注文。早く皆さんにお見せしたい。
  
*7月20日
 今日はブッククラブ用の本がたくさん入ってきました。
 『ターシャ・テューダーの世界』『おやすみなさいトムさん』『ぱくぱくぺろり』『すやすやおやすみ』『ティッチ』『まこちゃんのお
 たんじょうび』『きりのなかのはりねずみ』『番ねずみのヤカちゃん』『火ようびのごちそうはひきがえる』『マクブルームさんの
 すてきな畑』『女王の� �』『レーナ』『リトルベアー』などです。

 他には、
  
 ♪『マドレンカ』 ピーター・シス 作 BL出版
  ピーター・シスの新刊。
  "絵本"の特徴や機能を生かした展開はお見事!
  歯がぐらぐらすることに気付いたマドレンカは近所に住む友達にそのことを報告に…。
  いろんな国からこの国にやってきた人々のマドレンカへの挨拶は?

 ♪『マドレーヌといたずらっこ』 ルドウィッヒ・ベーメルマンス 作・画 福音館書店
  一時的な再版で登場したこの絵本ですが、在庫僅少との連絡が出版社から入りました。
  すぐに注文を出したのですが手に入ったのはわずか3冊。
  これだけ人気あるマドレーヌなのだから通常の再版本にすればいいのにと思います。
    同じく限定復刊だったもので在庫が少ないと連絡のあった
 ♪『たろうのばけつ』 村山佳子 作 堀内誠一 絵
  も入荷しました。

 ♪『こぐまのくまくん』
 ♪『かえってきたおとうさん』
 ♪『くまくんのおともだち』
 ♪『だいじなとどけもの』
 ♪『おじいちゃんとおばあちゃん』 以上5冊とも  E・H・ミナリック ぶん モーリス・センダック え 松岡享子 訳
                                                             福音館書店
  全5冊×3セットのご注文をいただいたので品薄だった店の分も仕入れました。
  ミナリックのお話もいい、センダックの絵がまたいい!そして松岡さんの� ��がとてもよくて、声にだして子どもたちに読んで
  あげたくなりました。

 ♪『リンゴ畑のマーティン・ピピン』
 ♪『        〃        』  ファージョン 作  岩波書店
  岩波少年文庫の新刊。
  ファージョンの描く恋物語をご堪能ください。
  
 ♪『奇岩城』 モーリス・ルブラン 作 岩波書店
  これも少年文庫の新刊。
  ルパンシリーズでは最高傑作!と言われている。

 他に、好評につき何回か入荷の
 ♪『エドワード・アーディゾーニ 友へのスケッチ』 こぐま社
 ♪『ねんころりん』 ジョン・バーニンガム ほるぷ出版
 ♪『ねずみのすもう』 神沢利子 文 赤羽末吉 絵 偕成社
 ♪『ほたるホテル』 カズコ・G・スト ーン さく 福音館書店


 お客様からの注文で入荷の注目の本が入りました。
 ♪『わたしの愛する孤独』 メイ・サートン 立風書房 
 ♪『日本の昔話@はなさかじい』 おざわとしお 再話 赤羽末吉 画 福音館書店
 ♪『えぞまつ』 神沢利子 ぶん 吉田勝彦 え 福音館書店(かがくのとも傑作集)
   
*7月17日
 まず、トムの庭のロングセラー3冊。
 
 ♪『だくちるだくちる……はじめてのうた……』 原案 V・ベレストフ  阪田寛夫 文 長新太 絵  福音館書店
   人間のうまれる ずっと ずーっと まえのまえ のお話。きこえるのはどがーん どがーん やまのおとだけ。
   イグアノドンは さびしかった。ところがある日、だくちる� ��だくちるる だくちる だくちるる 聞こえてきたのは…。
   詩人で考古学者でもあるロシア出身のV・ベレストフの詩を原案に阪田寛夫さんが文を、長新太さんが絵を描いて絵本
   として出版されたのが8年近く前。 
   当初、文章は今江祥智さんに打診があったそうだ。それを断った今江さんが発売間もない頃「とっても素敵な本」と読み
   聞かせをしつ興奮して紹介されていたのを思い出す。
   長さんの絵がいい。
   私は満月にラフに塗った紫色の背景の中の深緑のイグアノドンの「イグアノドンは さびしかった」のページと見開きページ
   いっぱいに、体中で笑っている紫色のイグアノドンとちいさなちいさなプテロダクチルスを描いた「うれしくて うれしくて ど
   んどん うれしくて」のページが大好き。

 ♪『ちいさなきかんしゃレッドごう』 ダイアナ・ロス 作 レスリー・ウッド 絵 あすなろ書房
   これは『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』と共にこれから日本で読み継がれていく絵本になっていきそうです。
   シンプルなお話、愛すべきキャラクターレッド号、美しい絵が相まってイギリスで56年もの間、支持されてきたことに納得。
   レッドごうが走る道々の風景の色合いもシックで素敵。レッド号の赤が風景に映えます。
 
 ♪『おじいちゃんの口笛』 ウルフ・スタルク 作 アンナ・ヘグルンド 絵 ほるぷ出版
   おなじみのスタルク、ヘグルンドのコンビで、スタルク自身の子ども時代に材をとった絵本。
   絵本� ��はいえ、かなりの長文。内容も老人ホームに暮らすニルスさんとベッラの交流と死別を扱っています。
   アンナ・ヘグルンドの絵は、スタルクのためにあるのでは、と錯覚しそうになるほどこの2人のコンビは息がぴったりです。
 
 『おじいちゃんの口笛』と同じスタルク、ヘグルンドのコンビで待望の新刊が入荷しました。
  
 ♪『黒いバイオリン』 ウルフ・スタルク 作 アンナ・ヘグルンド 絵 あすなろ書房
   これは単行本の形で40ページ。思わず手にとりたくなるような美しい本です。
   病気の妹と過ごした一晩。兄の奏でるバイオリンの音色が、死に瀕していた妹に、生きる喜びを呼び戻す。
 
 その他にこんな絵本、物語が入荷しました。
 
 ♪『バレエをお� ��りたかった馬』 H・ストルテンベルグ 作 福音館書店
 
 ♪『しゃくしゃくけむしくん』 ねじめ正一 作 はたこうしろう 絵 福音館書店
 
 ♪『ネコのタクシー』 南部和也 さく さとうあや え 福音館書店
  
 ♪『でんせつ』 工藤直子 詩 あべ弘士 絵 理論社
 
 ♪『森からのてがみ』 文 N・スラトコフ 絵 あべ弘士 福音館書店

 ♪『たまごのあかちゃん』 かんざわとしこ ぶん やぎゅうげんいちろう え 福音館書店

 ♪『おやすみなさい』 イヴ・ライス 作 ほるぷ出版

 ♪『ウッキウキ』 高畠純作 フレーベル館  
   
*7月13日
 今日は開けるのが実に嬉しいひとときでした。
 お客様からのご注文で巻頭にかいたよ� �に、おなじみの本を改めてしみじみ味わってみる、そんな絵本がたくさん入荷し
 ました。
 注目の絵本論、そして、掲示板でその詩集が話題になっている岸田衿子さんの本もありました。
 
 ♪『にたものランド』 ジョーン・スタイナー 作   徳間書店
   この絵本が出版された時には、その発想の斬新さに驚き、夢中でその日常雑貨で仕立て上げられた世界に見入ったもの
   です。
   
 ♪『バラライカねずみのトラブロフ』 ジョン・バーニンガム さく 童話館出版
 ♪『はたらくうまのハンバートとロンドン市長さんのはなし』 ジョン・バーニンガム 童話館出版
   「ねがいごと」が叶うということ。それはいつもいつもその事を思いながら、そのことに励んでいるこ� ��が大切。そしてチャン
   スもとても大事。この2冊はそう語ってくれます。
   このところ仕入れていなかった絵本ですが、いつものバーニンガムじゃなく、二人目のバーニンガムに久しぶりに出会っ
   たようでうれしい。描き込んだ感じの深い色合いの絵がいい。
 
 ♪『おまたせクッキー』 ハッチンス さく 偕成社
   ハッチンスお得意の"次はどうなるの絵本"。エンディングはとてもハッピー。
   そう言えば三兄弟の末っ子を描いた同じ作家の『ティッチ』をお店に来た三姉妹につい先日読んであげました。一番下の
   子がほんとにティッチみたいでかわいかった。読み終わったあと、その子もとても幸せそうでした。

 ♪『ゆくえふめいのミルクやさん』 さく・え  ロジャー・デュボアザン 童話館出版 
 ♪『ペンギンのヘクター』  ぶん ルイーズ・ファティオ  え ロジャー・デュボアザン 童話館出版 
   自分っていったいなんなのか見失ってしまうような時ありますよね。
   思い切って自分を自分でときはなした時、まわりのことがちがって見えたり、まわりそのものがかわっていることさえありま
   す。デュボアザンっていいなぁ。
 
 ♪『センダックの世界』 セルマ・G・レインズ 岩波書店
   お客様からの注文があり、品切れだろうと思いながら岩波にtel、少しだが在庫ありとのこと。
   久しぶりのご対面。うーんいい本です。ちょっと高いけど。(本体価格¥10000)

 ♪『絵本の力』 河合隼雄 松居直 柳田邦男 岩 波書店
   昨年11月12日に小樽市民会館で催された「絵本・児童文学研究センター主催のセミナー「絵本の可能性」の記録。
   河合隼雄さんの演題「絵本の中の音と歌」でどんな話がされるのか、とても興味があって、近くなら聴きたいと思っていた
   セミナーだったので、この本の出版は嬉しかったです。
   ちなみにこの河合さんの講演で取り上げられた絵本は、『ふゆめがっしょうだん』『だくちるだkちる』『魔法のことば』『アフ
   リカの音』『よるのようちえん』『らくがきフルート』『ヴァイオリン』でした。

 ♪『草色の切符を買って』 岸田衿子 花の絵 古矢一穂 青土社
   『きいちごだより』で話題のお二人のコンビによるエッセイ集。
   岸田衿子さんの高原 での暮らしのお話に古矢一穂さんが岸田さんのお住まいの近くでスケッチされた花の絵が添えられ
   て2度おいしい美しい本に仕上がっています。

*7月7日
 福音館書店から急ぎお取り寄せの必要な本と一緒にこんな本が入荷しました。
 ♪『おーいぽぽんた』 福音館書店
   茨木のり子、大岡信、川崎洋、岸田衿子、谷川俊太郎の5人が選んだ詩篇、詩・短歌・俳句166篇。
   サブ・タイトルに「声で読む日本に詩歌166」とうたわれ、俳句・短歌には大岡信さんによる別冊「俳句短歌鑑賞」による
   手引きがついている。
   柚木沙弥朗さんの画も魅力。
   小学生が口ずさみ暗唱することを前提にした本のつくりにおなっているけれど、小学生はもちろん口ずさみやすい� ��の
   アンソロジーとして大人が持っていてもいい。
 
 ♪『子どもへのまなざし』 佐々木正美   福音館書店
 ♪『続子どもへのまなざし』   〃         〃
   臨床精神科医、佐々木正美氏による乳幼児期の育児書と、それによせられた質問への答えを集めた続編。
   こどもにとって人とのふれあいが、いかに大切であるかを説いてこられた佐々木氏が柔らかな語り口で、育児の不安に
   答えてくれます。
 
 ♪『恐竜探検』      デヴィッド・ランバート  福音館書店
 ♪『宇宙探検』            〃           〃
   「トムの庭」通信Midnight Gardenでご案内した福音館書店の科学絵本の中で、特に好評だった2冊。
   最新のデータに基づいた大判の絵本。子どもたちと一緒にお父さん、お母さんも夢中になりそうです。

*7月6日
 岐阜県多治見市にある「こども陶器博物館」には、開館時から絵本の納入をしています。
 この博物館にはある陶器会社が自社製品として採用している、ブルーナと五味太郎の原画を常設展示しています。
 エントランスの横には、図書室があり現在入手可能な、ブルーナと五味太郎の絵本が、全点揃っています。
 今日はその博物館の企画展用に納める本がたくさん届きました。
 それと一緒に届いた本からピック・アップしてご紹介します。

 福音館書店の新刊配本でチムシリーズの4、5、6巻、お待ちか� �『森からのてがみA』が入りました。
 その他、同じく福音館書店から5月に新刊、復刊が出そろったエルサ・ベスコフの『ぼうしのおうち』『おりこうなアニカ』『もり
 のこびとたち』『ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん』。既刊の『ペレのあたらしいふく』徳間書店の『おひさまのたまご』共
 々ベスコフの作品には根強いご要望があります。
 
 ♪『チムとシャーロット』  エドワード・アーディゾーニ さく  福音館書店

 ♪『チムききいっぱつ』          〃               〃

 ♪『チムひとりぼっち』          〃               〃
                                             
 ♪『森からのてがみA』 N・スラトコフ 文 あべ弘士  訳    〃
   森の動物たちの生態を知り抜いたスラトコフおじさんのお話に、これまた動物の絵だったらお手のもののあべ弘士さんが絵
   を描いた『森からのてがみ』の第2段。
   「クマのねがえり」「はりねずみのしっぱい」「かしこいノウサギ」の3話が入っています。

 その他に
 ♪『オーブンの中のオウム』 ヴィクター・マルティネス 作 さくまゆみこ 訳 講談社

 ♪『わたしの美術遊園地』 山本容子 作  マガジンハウス
 も入りました。
 どちらも、読むのが楽しみです。
  
*7月5日
 劇団うりんこ(名古屋の児童劇団)が全国で上演を続けている「のはらひめ」。
 徳 間書店からでている原作の絵本を公演会場で販売しています。
 6月中は、北海道、東北各地で公演がありました。
 販売用の絵本を「トムの庭」から納入しています。
 その仕入れに際して、徳間書店の絵本、物語りで気になるもの、通信Midnight Gardenでお知らせしたのに、在庫が少なくなって
 しまっているものなどを一緒にたのんであったもの、などが届きました。

 ♪『ぎょうれつぎょうれつ』 マリサビーナ・ルッソ 絵と文 徳間書店
   つみきであそぼうとしていたら、「おひるごはんですよ」と呼ばれたサム。
   台所までぎょうれつをつくりながら進みます。
   まず、つみきを並べて、つぎは、ほん。、おふろばのおもちゃにくつ、おもちゃのじどううしゃ、そして…。
   好きだなぁ、この色彩感覚。
   それに、さんざん待たされたにもかかわらず「ずーっとぎょうれつしてきたんだよ。みてみて。」というサムを、「ほんと、すごい
   わね。」とだきあげるおかあさんって、いいですね。

 ♪『星の使� �』 ピーター・シス 文・絵 徳間書店
   通信の特集「人間の営みを描いた絵本」にご紹介したもの。
   地動説を唱えたガリレオ・ガリレイの生涯を紹介する絵本。
   ガリレオ・ガリレイは1564年、同じ年にウィリアム・シェイクスピアも生まれたとされている。
   ガリレオの、シェイクスピアの生きた時代をこの絵本や、同じく通信でご紹介した『シェイクスピアとグローブ座』などで感じて
   みるのも楽しい。

♪『金のりんご』 マックス・ボリガー 文 チェレスティーノ・ピアッティ 絵 徳間書店
   森の真ん中のはらっぱにそびえたつりんごの木。そのてっぺんになる金のりんごをめぐる動物たちのお話。
   くっきりした輪郭線でふちどられたライオン、ぞう、トラ� �きりん、きつねが1頭ずつ自分こそ金のりんごにふさわしいと、その
   理由を述べつつ登場するのですが、特にゾウのページから踊り出てきそうな迫力には圧倒されます。
   そして最後に登場するリスが「あたしは 王さまでもないし、 おおきくもないし、 つよくもないし、 せがたかくもないし、 か
   しこくもないわ。 でもこのりんごは、あたしのもの」とりんごを手にしたその後で…。
   
   絵を描いたているピアッティは1922年スイス生まれ。イラストレーターとして活躍。ポスターデザイン、本の挿し絵、装丁もて
   がけている。

   日本でもかつて翻訳出版されていた『しあわせなふくろう』はピアッティの作品。今は品切れで手に入らないのが残念な1冊
  � �です。



*6月30日
 今日は福音館書店の月刊絵本がどっさり届きました。いくつかの幼稚園に毎月お届けしているものです。
 『こどものとも』や『かがくのとも』の中に混じって届いた在庫の補充の絵本を何冊かご紹介します。
 まず、オラ・アイタンの2冊。
 これは「トムの庭」ではいつも『でてこいミルク!』『おひさまがしずむ よるがくる』と一緒に表紙が見えるように並べてある定番です。
 ♪『おひさまがしずむ よるがくる』 ローラ・ルーク ぶん オラ・アイタン え 福音館書店
 ♪『ハンナのあたらしいふく』 イツァク・シュバイゲル・ダミエル さく オラ・アイタン え 福音館書店

 『100まんびきのねこ』や『すんだことはすんだこと』でおなじみの� �ンダ・ガアグ。
 そのワンダ・ガアグによる"しらゆきひめ"が入荷しました。
 文章がたてがきのため、佐々木マキさんが原作絵本の持ち味をこわさないようレイアウトをしています。
 上↑の『おひさまがしずむ よるがくる』と同じうちだりさこさんの訳。うちださんのされた翻訳の仕事は日本の翻訳絵本を考える時
 貴重な財産ですね。
 ♪『しらゆきひめと七人の小人たち』 再話・え ワンダ・ガアグ やく うちだりさこ 福音館書店
   さっそくお店に来ていた女の子に読んであげながら、月岡は9Pの かがみよ かがみ かべのかがみよ と呼びかけるおきさき
   の美しさにうなってしまった と申しております。

 ♪『ペチューニアのたからもの』 さく・え ロジャー・デュ ボアザン 童話館出版
   『がちょうのペチューニア』で本をひろっただけですっかり賢くなったつもりになってしまって、「かしこいつもり」が災いして大混乱
   を引き起こしたあの"ペチューニア"が今度は、川に沈む宝箱を見つけてお金持ちになったつもりになってしまって…というお話。
   これを書くために、『がちょうのペチューニア』を改めて読み直していたら、奥付に 編集 さくまゆみこ と明記されていました。
   児童書の翻訳で素敵な仕事をされているさくまさん。さくまさんの HPを訪ねるとご自分の翻訳の仕事を紹介するページで、ど
   の本の紹介にも担当の編集者の名前が必ず書かれています。ご自分が長い間編集の仕事に携わってこられて、良書を世に
   送り� ��すときに編集者の果たす役割の重さを身をもってご存じだからなのでしょうね。

 ♪『ちずの絵本』 さく サラ・ファネリ フレーベル館
   おたからのちず・こどもべやのちず・かぞくのちず・いちにちのちず・おなかのちず・いろのちず・ごきんじょのちず・こころのちず
   いぬのちず・どうろのちず・うみのちずそして表紙を広げればパノラマちず、わたしだけのちずもつくれるようになっています。
   『オオカミだぁ!』『イヌのすべて』『さあ、ゆめのじかんです』(3冊とも岩波書店)でおなじみのサラ・ファネリ。
   コラージュを使った独特の絵。読み終って"わたしだけのちず"を作ってみるのも楽しみです。
  
 ♪『つきにでかけたおんなのこ』 ジェラール・フランカ� �� さく フレーベル館
   『ミシュカ』(セーラー出版)のジェラール・フランカンの作品。
   先回の芥川賞作家堀江敏幸が1999年に翻訳しています。
   私事になりますが、この堀江さん、私(みねこ)の住んでいるT市出身、次女の通っている高校出身ということで一時地元がわき
   たちました。
   こういう喧噪の外にいたいので、T市文化会館で急遽実現した講演会にも行かずじまいでしたが、絵本の翻訳をしていたんです
   ね。
   ただその講演会の時のインタヴューでは今後の絵本の翻訳については余り積極的ではなかったようでした。

    
*6月27日
 お客様からのご注文もあり、入荷待ちだった3冊が入りました。
 ♪『ジョットという 名の少年』 パオロ・グアルニエーリ 文 ビンバ・ランドマン 絵  西村書店
   ルネサンスの出発点にたつ画家と考えられているジョット。羊飼いとして働いていた少年時代に画家チマブーエに見いだされそ
    の工房で弟子として働くようになるまでを描いています。
    持って生まれた天賦の才能を遺憾なく発揮できた幸せを思います。
    この絵本の絵を描いているのは1968年生まれの女性ビンパ・ランドマン。文章パオロ・グアルニエーリとはご夫妻だそうです。
    同じビンバ・ランドマンの絵で『天才レオナルド・ダ・ヴィンチと少年ジャコモ』も西村書店から刊行されています。
 
 ♪『壁のなかの時計』 ジョン・ベレアーズ 作
   <ルイスと魔� �使い協会>シリーズ全6巻の第1作。
   続巻に期待できそう。
 
 ♪『ネシャン・サーガU 第七代裁き司の謎』 ラルフ・イーザウ 作 あすなろ書房
   実にたった5日の間に2刷!
   こちらは3部作の2巻目です。皆刊行が待ち遠しかったのですね。
 
 Midnight Gardenや読書日記でご紹介した2冊が入荷しました。

 ♪『夏のねこ』  ハワード・ノッツ 作・絵 徳間書店
  ♪『チョコレート王と黒い手のカイ』  ヴォルフ・ドゥリアン 作 徳間書店    


*6月23日
 昨日、今日入荷した本の中には、再注文で心待ちにしていたもの、新刊で一目惚れのもの、お客様の注文で初めて読んですっかり
 虜にされてし まったものなど、目白押しでした。
 まずは、新刊から
  ♪『きいちごだより』 古矢一穂 絵 岸田衿子 文 福音館書店 
    動物たちが じぶんの むらの きいちごのことを てがみに かきました。
    
    17種類ものきいちごが実物大の絵を添えて動物たちの手紙で紹介されています。
  
  ♪『ねんころりん』 ジョン・バーニンガム 作 ほるぷ出版
    前半ねんころりん ねんころりん の リズムに誘われてこねこや、あかちゃん、おさかなや、くまさん、つきおとこ、がちょう、かえる
    と一緒にだれかさんももうすぐ ねむりの くにのなか。
    なんて素敵なおやすみなさいの絵本かしら。

  ♪『スマッジがいるから』 ナン・グレゴリー 作 ロン・ライトバーン 絵 あかね書房
    スマッジという小さな犬とホームに暮らしホスピスで働くシンディとの出会い。シンディの「スマッジと一緒にいたい」という心からの
    思いに応えるホスピスの人々。心に沁みる絵本です。
  
  ♪『エドワード・アーディゾーニ 友へのスケッチ』 ジュディ・テイラー編 こぐま社
    アーディゾーニが家族や友人に贈ったスケッチ、手紙に添えた絵、旅日記な どをもとに編纂された画集。
    そのユーモラスなお人柄まで楽しめるアーディゾーニファン必見の一冊。

  ♪『フェイス』 ベンジャミン・ゼファニア 作  金原瑞人 訳 講談社
    容姿に恵まれ、何不自由なく育った少年が、仲間やガールフレンドと過ごした土曜の夜の帰り道、思わぬ大事故に遭遇してその
    顔にとりかえしのつかない傷を負ってしまう。
    事故の後、彼の心の動揺や人々の対応の変化をつぶさに追い偏見、差別の根にあるものを正面から見据える作品。
    
  ♪『ゼブラ』 ハイム・ポトク 作 金原瑞人 訳 青山出版社
    短編集。未読ながら、大竹伸朗さんによる表紙カバーで描かれた"ゼブラ"に引き寄せられ訳者あとがきに紹介され� ��ストーリー
    の概略に期待が高まります。

 次に再入荷を心待ちにしていたもの
  ♪『つきのオペラ』 ジャック・プレベール 作 ジャクリーヌ・デュエム 絵 至光社
    この絵本は以前トムの庭の前身の書店で表紙の三日月にもたれてほほえみをたたえ、まどろむ男の子の絵を見た時一目惚れ
    してしまったものです。
    こちらにも遊びにきて下さっているSAKURAさんのHPで話題になって、改めてみなさんにご紹介したいな とたくさん仕入れまし
    た。

  ♪『たのしいABC』 フランソワーズ さく・え 徳間書店
    『まりーちゃんとひつじ』『まりーちゃんのくりすます』のフランソワーズのABC絵本。
    ふんわり、やわらかな絵はカラフル� �色使いでも品がある。
    見ているこちらまでふんわりした空気に包まれてしまう。

  ♪『彼の手は語りつぐ』 パトリシア・ポラッコ 作 あすなろ書房
    南北戦争のさなか、黒人の少年ピンクスと白人の少年シェルダンの出会いと友情、別れを描いた絵本。


  ♪『シェイクスピアを盗め』 ゲアリー・ブラックウッド 著 白水社
    1600年代、初頭のロンドンを舞台に、当時人気絶頂のシェイクスピアの台本を盗む役割を担った孤児ウィッジの冒険物語。
    詳細は読書日記をご覧下さい。トップページからリンクしています。

 福音館から6月20日にまず3点刊行されたアーディゾーニの「チム・シリーズ」みなさんに「入荷いたします」とご案内してきたのに新
 刊配本はなんと各巻3冊。追って急遽取り寄せたものが入荷しました。       
     
           

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