福島第一原発内の高濃度放射能汚染水の浄化で、新たに東芝製の新装置・通称「SARRY(サリー)」の本格運転を始めたようですね。

 今まで浄化設備は、米キュリオン社のセシウム吸着装置と仏アレバ社の除染装置を組み合わせたモノで、1時間に45トンを処理。ただ、故障連発(稼働率53〜74%程)・浄化能力不足(目標の20分の1程度、目標は放射性物質を1万分の1に)と問題児でした。

 サリーは、ひとまず従来装置の能力不足を補う3機目の装置(あるいはキュリオンの代替機)として考えられていたようですが、従来装置の稼働率が低いことから、従来装置とは別系統の単独使用に。今のところ、想定浄化能力・最大100万分の1に対し実効5万分の1、稼働率88%で1時間25トンほど処理しており、さらに処理水量の倍増、稼働率向 上を目指すようです。