デュアルコアが標準、LTE端末のハードウエアを検証 - デジタル - 日経トレンディネット
高速データ通信が可能で、大画面ディスプレイを搭載し、Webブラウジングも動画再生もお手のもののXiスマートフォン。さて、それでは高速通信や多機能を支える心臓部となるCPUは? 情報を取り込む眼となるカメラは? Xi時代のスマートフォンのリアルなボディーとも言えるハードウエアを、分析していこう。
デュアルコアでサクサク感を演出
表1にXiスマートフォン4機種のCPUとカメラのスペックを掲載した。これを見ていただければ分かる通り、Xiスマートフォンは4機種ともデュアルコアのCPUを搭載している。パソコンではここ数年、コアが2つのデュアルコア、コアが4つのクアッドコアなど、マルチコアのCPUが主流になっている。複数の命令を同時に実行できるため、高速な処理が求められる場合に力を発揮する。
とはいえスマートフォンでは、2010年冬〜2011年夏にかけてはシングルコアのSnapdragonが主流だった。2011年夏モデルのGALAXY S IIが国内で初めてデュアルコアのCPUを搭載し、その後対応機種が増えてきた。そして、Xiスマートフォンでは遂に4機種がすべてデュアルコアのCPUを搭載するに至った。
それでは、デュアルコアCPUとはスマートフォンではどんな場合で効果があるのか。Xiスマートフォンが全機種対応するとなると、高速データ通信や高精細な動画の再生に欠かせないものなのだろうか。基本的な疑問をメーカーにぶつけてみた。すると、「アプリの立ち上げにかかる時間や複数のアプリを使っているときの処理速度、重い動画を開くときのスピード感などに違いがでます」(LGエレクトロニクス・ジャパンモバイルコミュニケーション プロダクトグループの金 希哲課長)という答えが返ってきた。基本的には他社も同様の回答で、高速なXiだからデュアルコアが必要というよりも、通信の高速性に見劣りしない本体のサクサク感を演出する意味合いの方が強そうだ。
もう1つ違う側面もある。サムスン電子では国内向け製品での対応は未定としながらも「グローバルでは、LTE版のGALAXYは将来的にデュアルコアに最適化したAndroid 4.0へのアップデートも考えられています。新OSへの対応の先取りという意味合いもあるのです」(サムスンテレコムジャパン端末営業部 営業パートの阿部 崇次長)。デュアルコアのCPUを搭載してあるXiスマートフォンならば、これからOSのアップデートなどがあっても心配は少ないということのようだ。
表1 「Xiスマートフォン」のCPUとカメラをチェック
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